オリオン座流星群、今晩(10月21日)が極大

オリオン座流星群 撮影:佐藤幹哉氏 2009年10月20日 NAOJウェブより

オリオン座流星群が、10月21日の深夜から22日の明け方にかけて極大を迎えます。オリオン座流星群の母天体は有名なハレー彗星です。

流星(流れ星)とは、宇宙空間にある直径1mm~数cm程度のチリ(塵)粒が地球の大気とぶつかり、地球大気や気化したチリの成分が光を放つ現象です。流れ星には、散在流星と群流星があります。散在流星とは、いつどこを流れるか全く予測が付かない流星で、群流星とは、ある時期に同じ方向から四方八方に飛ぶようにみられる流星のことです。一方、群流星が飛んでくる方向を放射点(または輻射点)と呼びます。放射点がどの星座に含まれているかで、その流星群の名前が決まります。オリオン座流星群の場合、放射点はオリオン座とふたご座の境界線近くにあります。オリオンの肩の星、赤い1等星ベテルギウスから北東に10度ほど、ふたご座のカストルの方向に行ったところが放射点です。

太陽に近づいた彗星は、彗星本体に含まれていたチリを彗星の通り道(軌道上)に放出していきます。このため、チリの粒の集団と地球の軌道が交差している場合、地球がその位置にさしかかると、たくさんのチリの粒が地球大気に飛び込みます。地球が彗星の軌道を横切る時期は毎年ほぼ決まっていますので、毎年特定の時期(数日間)に特定の流星が出現することになります。

彗星は流星の「お母さん」
彗星は流星の「お母さん」

毎年、10月中旬から下旬にかけて活動するオリオン座流星群は、5月に出現するみずがめ座η流星群とともに、母天体がハレー彗星(1P/Halley)(ハリー彗星と呼ぶことを主張する人もいる)であることが知られています。ハレー彗星の軌道と地球が交差する際に出現するからです。

オリオン座流星群は、長い間、出現数が1時間当たり20個を超えることはあまりなかったのですが、2006年に突然1時間あたり観測者によっては100個を超える流星が観察されました。これは、およそ3千年前にハレー彗星から放出された塵によって流星数が増加したものだと考えられています。2006年の大出現では、極大予想日の10月21日を含め3~4日間も活発な出現が続きました。このため、いつまた突発的な出現があるのか、極大日以外の日の出現数はどうかなど注意が必要な流星群です。

日本においては、オリオン座が地平線から昇る午後10時頃にはすでに群流星が出現し始めていますが、放射点が高くなる真夜中過ぎからが観察に適しています。今年は上弦の月が夜半には沈んでしまうため、深夜になると月明りの無い良い条件で観察が可能です。今年の極大日の出現予想は、1時間あたり5個から20個程度と予報されていますが、場合によっては、1時間に30個以上の出現も期待されています。また、オリオン群は速度が速いのが特徴ですが、近年は痕(流れた後の残像のような現象)を残す明るい流星も出現しており、数は少ないものの都市部でも流星を見られる可能性があります。

この時期、晴れた夜間はとても冷え込みます。防寒に十分注意され暖を取りながらリラックスした姿勢で無理をせずに楽しんでください。また、夜間は安全上の危険も伴いますので、複数名で特にお子さんの場合は大人の方と必ず一緒に見るようにしましょう。

オリオン座流星群 撮影:戸田博之氏(国立天文台) 2009年10月21日
オリオン座流星群 撮影:戸田博之氏(国立天文台) 2009年10月21日