「ミスターラグビー、平尾誠二」

追悼番組の冒頭はこう始まるかもしれない。

もしナレーションを依頼されたら、私はどう語るだろうか。

ドラマのモデルとなった伏見工業ラグビーから

大学選手権3連覇という偉業を成し遂げた同志社大学ラグビー、

そして新日鉄釜石に並ぶ日本選手権7連覇を達成。

その中心にいた平尾誠二に魅了されラグビーファンとなった。

もっとも印象に残っているシーンがある。

「奇跡」とも言われた1990年度の社会人ラグビー決勝、対三洋戦だ。

神戸製鋼12-16三洋で迎えたインジャリータイム。

オーストラリア代表選手でもあるイアン・ウイリアムスが

平尾誠二からのパスを受け、逆転のトライを決めたシーンだ。

中学でラグビーを始めた平尾さん。

当時、革を6枚使って作られたラグビーボール。

それを「美しい」と思った。

そして「ボールを持って走ることができる」のがラグビーの原点であり、

他のボールゲームにはない解放感、それがたまらなく魅力的だったそうだ。

今日のニッカンスポーツは、最終面から3面に渡って

「平尾誠二」のことを伝えている。

改めて過去の試合の動画も視る。

もし追悼番組のナレーションを依頼されたら、

私はどう語るだろうか。

「ミスターラグビー、平尾誠二」

一文字、一文字を丁寧に、思いを乗せて語ろう。

この、普通の紹介文で全てが伝わるように。