地元の音楽祭は、地域づくり・人づくり

全国に数多の音楽イベントがある。

「地元」が主催するアマチュアの音楽イベントは、

町おこしなどを目的に開催されているものがほとんどだろう。

大阪天満宮界隈で毎年行われている「天満音楽祭、天音」ももちろん、

町おこし、町の活性化に一役かっている。

私も今年、数年ぶりに出場するのだが、

そこには「芯」がぶれずに15年間やり続けてきたことが受け継がれていた。

2000年に地元天満の音楽好きの団塊世代が企画したこの音楽祭は、

6カ所の会場、58バンドの参加で始まった。

しかしそのキッカケは、1995年の阪神淡路大震災での

ボランティア活動に遡る。

天満の住人達がボランティアで被災地を支援した。

芦屋にある公園に仮説住宅が立てられることになった時、

音楽イベントが開催された。

ボランティアが力を合わせて実施されたイベントだった。

天満からのボランティアの中に、

後に「天満音楽祭」のプロデューサーとなる人物がいた。

「天満でもこういう音楽イベントができないか?」

それから5年。

『音づくり・仲間づくり・街づくり』をテーマに、

第1回天満音楽祭は開催された。

この音楽祭は、ボランティアスタッフが運営する。

「何かできることはないか?」「友達、家族、そして誰かのために」

そんな思いによって毎年開催されてきた。

今年は300人を越えるスタッフが「天音」を支える。

当初、自治会は乗り気ではなかったそうだ。

摩擦もあったという。

しかし今は、それぞれがそれぞれの参加の仕方で、

天満音楽祭に関わるようになった。

団塊世代が発案したイベントは、当時30半ばの実働世代を動かし、

さらに若い世代も参加。世代を越えて、世代を繋いできた。

人を、思いを繋いできた。

今年15回目を迎える天満音楽祭。

34会場、360バンドの参加数、

縦2キロ余、横1キロほどのエリアを中心に、

数年前からはJR大阪駅のイベント広場でも行われるようになり、

1日3万人が訪れる地元音楽祭となっている。

プロデューサーは「アマチュアの音楽祭では他にない規模に成長した」

と語る。まさにそうだ。

先月28日には、大阪環状線50周年記念として、

電車内がライブハウスとなり、環状線を走った。

今回は、関西テレビや毎日放送も会場提供として初参加。

ますます「繋がり」は拡がっている。

自立したボランティア精神とアマチュアリズム。

派手さもなく、地道に積み上げてきた手作りの音楽祭は、

「継続は力」によって、多くの理解と期待を繋いできた。

5年後の20周年には、さらに素晴らしい「音・仲間・街」が

作り上げられていることだろう。

10月5日に行われる天満音楽祭。

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