「大人のLIVE」はかっこええ!

ギタリスト・Masa Sumide。

押尾コーターローのようなスタイルと言えば分りやすいか、

フィンガー・ピッキング・ギタリストだ。

その彼が、ギタリストとして15周年を記念したLIVEを行った。

「これが大人のLIVE!」と感じたのは、

何も私が語りで参加させてもらったからではない。

Masa Sumide、本名、住出勝則。

シグナルのギター・ボーカルとして、1975年にデビュー。

「20歳のめぐりあい」は、今も歌い継がれているヒット曲だ。

シグナル解散後も、谷村新司や堀内孝雄らと音楽活動を続けた。

転機は、オーストリアへの移住。

1999年、彼はギタリストとしての活動をオーストリアで始める。

3枚のアルバムと全米発売のベストアルバム1枚をリリースし、

2002年に帰国。以来、日本での活動を続けている。

日本の音楽事情は専門家に任せるが、

少なくともギタリストが置かれている環境はとても厳しい。

特に関西は、音楽環境そのものが厳しい。

押尾コーターローは希有な存在と言えるかもしれない。

そんな中での15年。

キャパシティは100人ほどのライブハウス。

第1部、前半の5曲は、私の語りと彼の演奏で構成された。

後半はゲストのピアニスト、女性のボーカリストとのコラボ。

休憩を挟んで第2部。

ニューアルバム「Back to Basics」からの楽曲演奏。

ここまででも十分「大人のLIVE」だったのだが、

一通り終わっての、アンコール後が凄かった。

シークレット・ゲストとして上田正樹が登場。

リハーサルの時点で「うわ!上田正樹や」と思ったが、

本番での存在感はさらに凄かった。

「悲しい色やね」の歌いっぷりに、

私はやしきたかじんを重ね合わせた。

それは「心で歌う」姿に共通するものを感じたからだ。

そしていよいよラストの曲。

舞台に招き入れられたのは、客として来ていた

押尾コーターロー。

Masa Sumideが使っていたガットギターを手にする。

それはいつも使っているものではない。

少し照れながらの演奏も魅力的だった。

Masa Sumide、上田正樹、押尾コータロー。

15周年LIVEだからこその顔合わせなのだろうが、

こんな贅沢は見られない。

何気なく舞台に上がり、パフォーマンスをする。

なれ合いでもない、それぞれが存在しながら

しかしそれはとても調和している。

まさに大人のミュージシャン達が、

「大人のLIVE」を見せてくれたのだ。

ニューヨークでよくありそうな・・・と想像した。

東京ではどうなんだろう?

大阪ではこんなことはほぼないだろう。

私の理解不足かもしれないが、そう思う。

音楽の力。プロの力。

100人ほどのライブハウスで繰り広げられたからこそ、

派手さはなく、過剰な演出もない、

しかしハートに溢れたとてもかっこいいLIVE。

こういうライブシーンがもっと増えればと思う。

「まさに大人のLIVE!」には、多くの裏付けがあるのだ。

PS:ギタリストのLIVEにもっと多くの人が訪れますように。