あなたの近くに給水スポットはある?

 熱中症の気になる季節。外出先でのどが渇いたときに気軽に水を飲みたい。マイボトルが空になったときに無料で水を補充したいーそんな思いに応えてくれる給水器やお店のことを「給水スポット」という。

 給水スポットはスマホのアプリなどで簡単に探すことができる。たとえば、Refill Japanの給水スポットマップで、東京駅周辺を表示させたのが以下の図だ。

Refill Japan給水スポット(https://www.google.com/maps/d/u/0/viewer?mid=1ensIznMuI2LncBOPjry2AtLCHHCMvJQ0)
Refill Japan給水スポット(https://www.google.com/maps/d/u/0/viewer?mid=1ensIznMuI2LncBOPjry2AtLCHHCMvJQ0)

 「公共の給水インフラ」(給水機など)は青いしずくのマーク、「協力店舗の給水サービス」は茶色のマイボトルマークで表示されている。

 まずは、東京国際フォーラムのところにある「しずくマーク」へ行ってみた。

東京水 Drinking Station(筆者撮影)
東京水 Drinking Station(筆者撮影)

 すると東京国際フォーラムの地上広場、有楽町のビックカメラに面した入り口に、東京都水道局が設置した給水スポット「東京水 Drinking Station」があった。

 写真左側のしずくの形をした給水機は、直接飲むことができる。

 写真右側は、マイボトルに補充するタイプ。中央の扉を開けてボトルを置き、「PUSHボタン」を押すと、冷たい水道水を注ぐことができる。車椅子でも手が届く高さに設計されている。

 東京都によると、Drinking Stationは都内に約900箇所あるという。

(地図)Tokyowater Drinking Station

 次に向かったのが、和田倉噴水公園内の「しずくマーク」。ここには美しい給水スポットがあり、ボトルに冷えた水道水を入れることができた。

和田倉噴水公園の給水機
和田倉噴水公園の給水機

 丸の内には、持参した容器に食べものを入れてくれるカフェもあった。

キッシュを持参した容器に入れる(著者撮影)
キッシュを持参した容器に入れる(著者撮影)

毎日の買い物や食事のたびに実践できる「リフィル」

 今日6月16日は「世界リフィルデー」(World Refill Day)。「リフィル」(詰め替え)は容器のリユースによって、使い捨て容器の使用を回避する。毎日の買い物や食事のたびに実践でき、簡単で多くの人の参加が可能。それによって削減できる資源やCO2排出量のポテンシャルも大きい。

 日本のプラごみ排出量は年間800万トン超。プラごみの処理方法にも課題があり、製品原料などリサイクルに回るのは25%。焼却熱を発電などに使う「熱回収」が61%を占めるが、この方法は温室効果ガスを排出する。それ以外は埋め立てなどで処分されているが、処分場の確保に頭を悩ませる自治体は少なくない。

 現状では多くの企業は3Rの「レデュース」(削減)、「リユース」(再利用)、「リサイクル」(再生利用)のうち、リサイクルに軸を置くが根本的な解決にはならない。プラスチック問題の根っこには大量生産・大量消費があり、そこに対応できるのは「レデュース」や「リユース」。「リフィル」はその両方の具体的なアクションとなる。

 こうした動きはヨーロッパを中心に進みつつある。

 オーストリアは2021年11月、廃棄物管理法において、2025年までに飲料のリユース率を25%とすることを義務付けた。

 フランスは2020年2月に「無駄との闘いと循環経済に関する法」が成立。使い捨てプラスチックに関する規制を新法に一本化し、「2040年に全廃」「2030年までに使い捨てペットボトル半減」「2025年までにプラスチックごみ100%リサイクル」などの目標を掲げる。

 「世界リフィルデー」をきっかけに「リフィル」をはじめてみませんか。