「年越し寒波」で各地で気温が下がり、水道管の凍結・破裂が多発した。札幌市内では12月29日~1月3日までの6日間で、水道管凍結に関する問い合わせは1409件に上った。

 今週末は先週以上の寒波が襲来。ウェザーニュースによると「低気圧が東に抜ける8日(金)は日本付近が強い冬型の気圧配置となり、年末から年始に日本列島を襲った「年越し寒波」以上の強い寒気が南下する」という。

 そのため、すでに長崎市などの自治体が水道管の凍結・破裂への備えを訴えている。(「水道管の凍結に注意しましょう」長崎市

 以下に凍結・破裂対策の5つのポイントをまとめる。

1 気温を確認する

・水道管はマイナス4度以下で凍結する可能性が高くなる。冷たい風にさらされたり、夜中、雲がなく放射冷却現象で熱が奪われたりすると、より凍結しやすくなる。

・日本気象協会が発表する「水道凍結指数」もチェックする。

2 凍結しやすい水道管や栓をチェック

屋外でむきだしになっている管(給湯器に接続している管など)

・屋外で、北向き、日陰、風当たりの強いところの栓(散水栓、給湯器の栓など)

・屋内で外気の影響を受けやすい場所にある水まわり(洗面所やトイレの蛇口や管など)

・大雪に備え元栓の位置を確認する。元栓は水道メーターボックスの中にある。大雪の可能性がある場合、水道メーターボックスの周辺の除雪、あるいは雪に埋まってもわかるよう目印をつける。

3 凍結の防止策を実行する

 1)管や栓を保温する

保温材を取付ける。管に布や毛布を巻き、上からしっかりとビニールテープを巻いて防水する。布や毛布がぬれると逆効果になるので注意。

保温チューブをつける。ホームセンターなどで販売、2メートルで数百円程度。耐熱性、非耐熱性があるので管内の水温によって使い分ける。ワンタッチ型のチューブを使えば、チューブとチューブのつなぎ目をビニールテープで巻くだけなので作業は簡単。

著者作成
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凍結防止ヒーターをつける。ホームセンターなどで販売、数千円程度。配管にそわせ、保温してコンセントにつなぐだけで配管内の凍結を防ぐことができる。配管の材質と長さに合わせて選ぶ。

メーターボックス内を発泡スチロールや布で保温する。

 2)少量の水を出しておく

・凍結防止のために、就寝前に鉛筆の芯の太さくらいの水を出しておく。

 3)水抜栓を活用する

 水道管を凍結から守るために設置されているのが水抜栓。設置されていれば水道管内の水を抜いておくことで凍結時の破裂を防ぐ。

4 万一に備えて水を汲んでおく

・水道水をポリタンクなど密閉できる容器に入れておく。

・風呂に入った後に浴槽を洗い、きれいな水を貯めておく。ただし、しっかりふたをしておくこと。とくに小さな子供のいる家庭では、子供が風呂に落ちないよう注意。

5 凍結・破裂の場合の対策を知る

 1)凍結の場合

自然に溶けるまで待つ

ぬるま湯をかける。凍結している管にタオルをかけ、上からゆっくり「ぬるま湯(50度程度)」をかけて溶かす。熱湯をかけると蛇口や管が破裂することがあるので注意。

暖房やドライヤーの温風。室内であれば暖房で部屋を暖める、ドライヤーや使い捨てカイロで凍結部分を温める。

 2)破裂の場合

元栓を閉め、水道事業者が指定している店に修理に依頼する。

・慌てていると悪徳業者にひっかかる可能性があるので、事前に信頼できる業者を2、3調べておく。

 最後に、水道管の破裂は個人だけの問題ではないことを知って欲しい。

 水道管が破裂し、水が漏れっぱなしになると、地域全体の水が減り、断水につながるケースもある。2016年には西日本を中心に21の府県で50万4000戸が断水し、病院で人工透析ができなくなるなど大きな影響が出た。

 新型コロナの感染拡大防止に手洗いは欠かせない。水道管の凍結・破裂対策は、地域社会の水を守るという意味もある。