
韓東賢
日本映画大学准教授(社会学)
はん・とんひょん 1968年東京生まれ。専門はネイションとエスニシティ、マイノリティ・マジョリティの関係やアイデンティティ、差別の問題など。主なフィールドは在日コリアンのことを中心に日本の多文化状況。韓国エンタメにも関心。著書に『チマ・チョゴリ制服の民族誌(エスノグラフィ)』(双風舎,2006.電子版はPitch Communications,2015)、『韓国映画・ドラマ──わたしたちのおしゃべりの記録 2014~2020』(共著,2021,駒草出版)、『平成史【完全版】』(共著,河出書房新社,2019)、『ジェンダーとセクシュアリティで見る東アジア』(共著,勁草書房,2017)など。
記事一覧
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- 男性監督が「女性と連帯できる男性像」を描いた映画としての『野球少女』、という試論
- 3月5日(金)、TOHOシネマズ日比谷他で全国ロードショー公開される韓国映画『野球少女』は、韓国で近年、盛り上がりを見せている「女性監督による女性映画」への「男性監督からの応答」と言えるかもしれない。
- 3/3(水) 22:30
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- 日本人、在日コリアン、ミックスルーツの少女たち――「NIKE」PR動画に見る今ここのリアルと可能性
- 「アスリートのリアルな実体験に基づいたストーリー。3人のサッカー少女が、スポーツを通して、日々の苦悩や葛藤を乗り越え、自分たちの未来を動かしつづける」。話題のNIKEのPR動画から読み取れることとは?
- 2020/12/2(水) 0:16
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- 家族を疑わない『パラサイト――半地下の家族』が、逆説的に示唆する格差社会の厳しさと家族という宿痾
- カンヌ映画祭のパルムドールを皮切りに世界各国で様々な賞に輝き、米アカデミー賞でも6部門でノミネートされる快挙を成し遂げ、現在、日本で絶賛上映中の『パラサイト――半地下の家族』。そこで描かれた家族観は?
- 2020/1/15(水) 18:30
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- 朝鮮幼稚園外しか?理念は「すべての子ども」なのに、各種学校認可の外国人幼保施設が除外された幼保無償化
- 10月に始まった幼保無償化制度から、各種学校の認可を受けた外国人施設が除外された。外国人の子どもが増加する現状に即していないどころか、真の目的は朝鮮幼稚園外しなのではないかという疑念さえ浮かぶ。
- 2019/11/4(月) 10:00
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- 「早さと遅さ、両方の行動をアーティストが取れるようになっていけば」田中功起インタビュー
- あいちトリエンナーレでの「表現の不自由展・その後」中止に抗議し、日本のアーティストで最初に展示の変更を行った田中功起さんが、9月14日の「再設定アセンブリ」で行った公開インタビューの内容をまとめた。
- 2019/9/30(月) 7:00
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- 〈Interview イ・ランになるまで〉4. 誰かと共に生きること
- 昨秋に発売されたエッセイ集『悲しくてかっこいい人』が大好評の、韓国のシンガーソングライターで、イラストや映像制作も手がけるアーティスト、イ・ラン。同書刊行に際して行ったインタビュー、全4回の第4回。
- 2019/2/8(金) 8:21
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- 〈Interview イ・ランになるまで〉3. イ・ランが日本で思うことは?
- 昨秋に発売されたエッセイ集『悲しくてかっこいい人』が大好評の、韓国のシンガーソングライターで、イラストや映像制作も手がけるアーティスト、イ・ラン。同書刊行に際して行ったインタビュー、全4回の第3回。
- 2019/2/6(水) 10:46
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- 〈Interview イ・ランになるまで〉2. 何者として生きる?
- 昨秋に発売されたエッセイ集『悲しくてかっこいい人』が大好評の、韓国のシンガーソングライターで、イラストや映像制作も手がけるアーティスト、イ・ラン。同書刊行に際して行ったインタビュー、全4回の第2回。
- 2019/2/5(火) 10:41
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- 〈Interview イ・ランになるまで〉1. どこからどんなふうにやって来た?
- 昨秋に発売されたエッセイ集『悲しくてかっこいい人』が大好評の、韓国のシンガーソングライターで、イラストや映像制作も手がけるアーティスト、イ・ラン。同書刊行に際して行ったインタビュー、全4回の第1回。
- 2019/2/2(土) 17:10
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- 子どもたちを犠牲にする政治、救おうとしない司法――朝鮮高校「無償化」訴訟東京高裁判決
- 朝鮮高校を高校無償化・就学支援金制度の指定対象から外したのは違法だとして、東京朝鮮中高級学校の元生徒61人が起こした国家賠償請求訴訟の控訴審判決で、東京高裁は10月30日、元生徒側の控訴を棄却した。
- 2018/11/3(土) 14:13
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- 「私は『生産業者』。様々な方法で作り、100人、1000人の人に変化を起こすのが仕事」イ・ラン〈下〉
- もとは北朝鮮の歌で、ザ・フォーク・クルセダーズが1968年に日本語詞で発表した『イムジン河』をカバーしたMVが、日本でも話題になっている韓国のSSW、イ・ランにインタビューした。上下2回の〈下〉。
- 2018/2/13(火) 8:00
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- 「南北と日本の歴史が層になった『イムジン河』を、言葉の層を生かしながら見せたかった」イ・ラン〈上〉
- もとは北朝鮮の歌で、ザ・フォーク・クルセダーズが1968年に日本語詞で発表した『イムジン河』をカバーしたMVが、日本でも話題になっている韓国のSSW、イ・ランにインタビューした。上下2回の〈上〉。
- 2018/2/9(金) 8:00
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- イ・ランの『イムジン河』――ボーダーを、言葉を越えて、幾重にも折り重なった意味に思いを馳せる
- 韓国のSSW、イ・ランが1日、新曲MV『イムジン河』を発表した。作詞:朴世永、作曲:高宗漢、日本語作詞:松山猛とクレジットされており、ザ・フォーク・クルセダーズ版の日本語詞だ。手話とともに歌っている。
- 2018/1/3(水) 8:05
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- 表現の自由、表現される不自由、そして表現による自由
- 社会的マイノリティへの差別や偏見を助長するような表現への批判を「表現の自由/制約」という二項対立でとらえてしまうのは、「表現する側」からしか問題を見ていないからだ。「表現される側」から考えてみたい。
- 2017/12/26(火) 12:00
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- 紅白歌合戦と「国際化」――TWICE出場はK-popアイドルとして6年ぶり
- 今年末のNHK紅白歌合戦、K-pop勢としては6年ぶりにTWICEが出場する。東方神起、KARA、少女時代が出場した2011年に書いた記事を、話題提供として転載したい。6年ひと昔なのか、否か……。
- 2017/12/11(月) 17:42
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- 〈希望の党〉仲間選びのハードルは排外主義的、表向きの公約では差別反対――問われる有権者
- 公認候補に承諾を求める「政策協定書」に「外国人の地方参政権付与に反対」という項目があったことが、排外主義的な性格を露わにしたと指摘されていた希望の党が6日、衆院選の公約を発表した。
- 2017/10/8(日) 15:28
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- 希望の党の性格露わにした「政策協定書」――幻の外国人参政権を踏み絵に
- 小池百合子代表が率いる希望の党が、衆院選挙の公認候補に承諾を求める「政策協定書」の10項目には、安保法制容認や改憲賛成に加えて「外国人に対する地方参政権の付与に反対」という項目が含まれている。
- 2017/10/3(火) 19:35
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- 教育と外交を切り離したはずの高校等就学支援金制度 理念ねじ曲げそれをなかったことにする国、かばう司法
- 外国人学校も対象となる高校等就学支援金制度で、朝鮮高校だけが不指定となったのは違法だとして、東京朝鮮中高級学校の元生徒62人が起こした国家賠償請求訴訟の判決で、東京地裁は13日、請求を棄却した。
- 2017/9/17(日) 19:38
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- 蓮舫バッシングと「ガラスの天井」――「日本人の証明」と社会への信頼
- 民進党の蓮舫代表が近く戸籍謄本を公開し、日本国籍の選択宣言をしたことを改めて説明する方針だと報じられた。そもそもその必要などない。それどころか、百害あって一利なし、悪しき前例づくり以外の何物でもない。
- 2017/7/12(水) 10:19
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- ヘビーユーザーを規制してもヘイトが減らないヤフコメという場
- ヘイトスピーチの温床だと批判されるYahoo!ニュースのコメント欄。1%の人たちの投稿で全体のコメントの20%が形成され、これに対応した対策が取られているが、あまり効果的ではないという分析結果が出た。
- 2017/4/29(土) 11:35
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- 歴史的に関係が深く定着しているほど差別されるネットという場――法務省外国人住民調査から
- 3月に公表された法務省外国人住民調査は、外国人差別の実態についての国による初の包括的な調査だ。インターネット利用と関連しては、日本生まれのオールドカマーほど実害を受けているという現実が浮かびあがった。
- 2017/4/19(水) 19:12
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- 逆張りと敗北主義は強者の娯楽なのか
- 「トランプショック」後の日本。本来リベラルだったはずの知識人の逆張り的、敗北主義的な言説を憂慮している。それらに欠けているものは? 逆張りと敗北主義は強者の娯楽なのか。
- 2017/2/12(日) 18:42
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- ドラマのなかの暴力的な愛情表現に「#もうときめきません」――韓国でキャンペーン
- 「ミソジニー殺人事件」以来、フェミニズムの機運が高まる韓国で、アムネスティ韓国支部とウェブマガジン「IZE(アイズ)」が興味深いキャンペーンを行っている。
- 2016/9/11(日) 11:49
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- 「国籍唯一の原則」は現実的か?――蓮舫氏の「二重国籍」問題をめぐって
- 民進党代表選に出馬した蓮舫氏をめぐる「二重国籍」問題。筆者は言いがかりのような批判については問題視する立場だが、ここでは国籍制度に関する基本的な事項を踏まえつつ、主に事実関係について整理してみたい。
- 2016/9/8(木) 6:11
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- 「適法居住」要件の見直しを――国会で審議中の「ヘイトスピーチ対策法」与党案
- 昨年5月に野党が「人種差別撤廃施策推進法案」を提出したのに続き、今年4月には与党が「ヘイトスピーチ対策法案」を提出し、現在、審議中だ。可決を目指して与野党協議が続くなか、与党案の問題点について考えた。
- 2016/4/24(日) 2:21