産経新聞が心配だ。

経営的には危機と言ってもいい状態にある。5月14日、夏期賞与決定に際して、飯塚社長は30年度決算について社内に公表。それによると、売上高は前期比4・9%減、東日本大震災直後の23年3月期以来の大幅な減少。会社の実態を映し出す管理損益は10億8400万円の赤字。前期は2億5700万円の赤字だったから、赤字幅が4倍位以上に膨らんだことになる。本業の儲けを示す営業損益は30年ぶりに赤字。

昨年から希望退職を募っていたが、180人の募集に対し200人を超す応募があったという。ぼくが親しい永田町の黒シャツこと石橋文登政治部長もやめてしまった。現役の政治部長が希望退職なんて前例があるまい。

経営陣の奮起を期待するしかないが、ぼくが心配なのは紙面のことだ。

ぼくはもちろん家でも取っているが、産経を一部でも増やさなくてはと、毎朝、青葉台駅の売店で買っている(そのほか息子と娘のところにもとどけてもらっている)。

それを神保町までの45分で読むわけだが、これまでは読みきれなかった。ところが、このところ、渋谷に着くまでに(約30分)読み終わってしまうのだ。ページが減ったこともあるが、中身が薄いというか、読むべき記事が少ない。

産経の特徴であり、読者が期待しているのは、情報の分析であり、主張、批評なのだ。特に政治に関する。最近、それがめっきり減った気がする。産経が朝日や読売に対抗できるとしたら、産経独自の主張であり、批評であり、分析ではないか。

ついでに書くと、一面で読者投稿の「朝晴れエッセイ」なるものを載せるようになったが、所詮は素人の作文。朝から一面で読まなくてもいい。

産経は日本にとってなくてはならない新聞だ。頑張ってほしい。