新元号「令和」。若い人たちは好意的に受け入れている。

 発表当日、 渋谷のスクランブル交差点や新宿アルタ前には多くの若者たちが集まり、午前11時41分、菅官房長官が額を掲げて「新しい元号は『令和』であります」と発表した時には歓声が上がっていた。

 銀座や新橋の街頭で配布された各紙の号外も奪い合いであっという間になくなった。ネット上では2500円の値までついているという。

 ちなみに各紙号外の発行部数は読売103万部、朝日20万部、毎日1万2000部、産経6000部、日経は発行せず。

 ほとんどの国民が、歓迎している新元号「令和」、しかし、世の中にはヒネクレ者もいる。

 自民党の石破茂元幹事長は「令」が命令を連想させ、違和感があるそうだ。

「令の字の意味について国民が納得してもらえるよう説明する努力をしなければならない」

 相変わらず空気の読めない男だ。安倍総理のやることなすこと難クセをつけていれば自らの存在感が増すとでも思っているのだろう。だからダメなのだ。いずれ、諡名になる名前にケチをつけてどうなる。これで石破茂が総理になる目は完全に消えた。

 参議院の問題児小西ひろゆき議員もツイッターで。

「安保法制という違憲の法令で平和を破壊した安倍総理が『和』の文字を元号に使った。まさに『元号による時代支配』を体感せざるを得ない」

 どんな「体【からだ】」なのか。

 最もひどかったのは社民党・又市征治党首。

「『令』は『命令』の『令』で安倍晋三政権の目指す国民への規律や統制の強化がにじみ出ている。元号は古代中国で帝王が時間を支配することを目的として作られた。本来的に非民主的な制度だ」

 で、問題は朝日新聞。朝日は今回の元号「令和」についていったいどう報じているのか。2日の朝刊を隅から隅までチェックしてみた。思ったよりは冷静に報じているのだが、むろん随所に朝日らしさも。

 例えば2面では、安倍総理がツイッターやインスタグラムに談話を投稿したり、国書にこだわったこと、談話を発表したことに対し、元政府関係者の言葉を引いて、こう書く。

〈「時の首相の思いが強調されるのは避けた方がいい。元号は時の政権のものじゃなくて国民のものなんだから」〉

 内田樹氏(思想家)のコメントは新聞各紙の著名人のコメントの中でいちばん厳しく、批判的だった。

〈問題は、政権が元号発表を政治ショー化したことだ。首相や官房長官ら現政権側が大量にメディアに露出し、お祭り気分をあおることで、政治的な難問は棚上げされた。統一地方選の最中でありフェアでない。元号のような文化的な制度にこのように露骨に政治的な策略を絡めたことについては、私は元号擁護論者として強い不快感を覚えている〉

 政権は坦々と手順を踏んだだけで、ショー化したのは政権というよりはむしろ、テレビを中心としたメディアだろう。

 最後に、新元号に安倍総理は、自身の姓の「安」の字を入れるんじゃないかと騒いでいた反安倍派にひと言。

 いっそのこと新元号は「安晋」とすればよかったのでは。「晋」は「あまねく」の意だから、「あまねく、安心、安全、安定」。

 悪くないのでは。

 むろん、ジョークです。