文芸評論家の小川榮太郎さんとわが飛鳥新社が朝日新聞に訴えられた。小川さんの著書『徹底検証「森友・加計事件」朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』(飛鳥新社刊)が、朝日新聞の名誉を毀損しているというのだ。

 賠償金額5000万円+新聞各紙へ謝罪広告掲載。

その初公判が迫って来た。4月11日午後2時東京地裁。ぜひ傍聴にきていただきたい。

 朝日ともあろうものが、小出版社を訴えてどうなる。反論があるなら堂々と朝日の紙面で反論し、名誉を(そんなものあるか知らないが)回復すれば済む話だ。

 朝日は朝夕刊合わせて一日40数ページ、字数にして149万6000字、400字詰め原稿用紙なら3740枚、新書15冊分という膨大な量のツールを持っているではないか。

 が、ここで書きたいのはそのことではない。賠償金額のことだ。

 何と言っても名誉毀損で、これまで、いちばん高額だったのは2009年日本相撲協会と朝青龍らが八百長問題を書いた武田頼政氏と講談社(『週刊現代』)を訴えたケース。

 請求額約6億1000万円。判決は4290万円の支払いを命じた。

 同じく2009年、日本相撲協会と北の湖前理事長が武田頼政氏と講談社を訴えたケース。

 請求額1億1000万円、判決は1540万円。

 2000年、清原和博選手が小学館(『週刊ポスト』)を訴えたケース。

 請求額5000万円。判決1000万円(控訴審で600万円に減額)。

 2002年、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が『週刊文春』を訴えたケース。

 請求額1億700万円。判決880万円。

 2009年、楽天の三木谷浩史社長らが新潮社(『週刊新潮』)を訴えたケース。

 請求額14億8000万円。判決990万円。

 たかが1冊400円の週刊誌を売ってこの損害賠償額、雑誌ジャーナリズムの根幹を揺るがしかねない。