舞の海さんが産経新聞に書いているコラム「相撲評論」はいつもなかなか面白い。

 2月22日「テレビの見方を考える」では、今回の貴ノ岩騒動にからめて、テレビの報道を批判している。

 中に一節、読み飛ばせない箇所が。

〈悪がはびこる相撲協会に正義感の強い1人の親方が改革を掲げて立ち向かっていくという構図を、情報番組はつくりあげた。しかし、その親方の部屋の元力士が地位確認を求めている裁判はほとんど報道されない。

 その件を知らないのか、いや知っていても見たくない、触れたくないのだろうと怪しんでいる――〉

 調べてみると裁判というのは15年3月、貴乃花部屋の元力士貴斗志が、貴乃花親方が勝手に引退届を出したとして、相撲協会を相手に地位確認などを求めて東京地裁に訴えた裁判。

 その中で貴斗志は、親方に命じられた洗濯を忘れたため、貴乃花親方から往復ビンタを10発ほど浴びたうえ、拳で顔面を10発以上殴られた。口の中は切れ、血しぶきが飛び散った。下着姿だった貴乃花親方のTシャツにも返り血が――。

 その他、これは他の力士だが、貴乃花親方が指輪をした手で弟子の顔面を殴り、目の上をパックリ割ったこともあったという。

 まさかテレビのリモコンは持っていなかったろうが。

 にしても日馬富士の暴力沙汰をあれだけ批判していた貴乃花親方が弟子にこんな暴力を振るっていたとは。やってることは同じじゃないか。

 しかも、舞の海さんの言うようにこの件を、週刊誌、テレビが一切報じないのはどうしたことか(日刊ゲンダイデジタルのみ報じた)。