8月4日、朝日新聞社説は内閣改造について「強権と隠蔽の体質正せ」と題して、こう書いた。

〈関連文書の調査を尽くし、すべて公開するとともに〉

〈事実を包み隠さず明らかにする必要がある〉

 盗人猛々しいとはまさにこのことだ。この言葉、そのまま朝日新聞にお返ししたい。

 3ヵ月にわたる加計学園獣医学部をめぐる騒動、ハッキリ言えば朝日の大虚報。社長が辞任するに至った「従軍慰安婦大誤報」「福島第一原発吉田昌郎所長調書に関する大誤報」に匹敵する、いやそれより、よほど性質【たち】の悪いフェイクニュースと言えるのではないか。

 なぜか。

 そもそも加計学園騒動は5月17日朝日1面、「新学部『総理の意向』」「文科省に記録文書」と大見出しのついた“スクープ”から始まった。

 ところがこれが全くのインチキだったのだ。

 添えられた「大臣ご確認事項に対する内閣府の回答」と題された文書の写真を見た時、ぼく自身も妙だなと思った。文書の下部に黒い陰がつけられ読めないのだ。そんなに重要な文書なら、全文読めるように載せるのが普通だろう。

 なぜ陰をつけたか。

 朝日の悪だくみを明らかにしたのは阿比留瑠比さん(産経新聞論説委員)。

 隠された部分にはこう書いてあったのだ。

「『国家戦略特区諮問会議決定』という形にすれば、総理が議長なので、総理からの指示に見えるのではないか」

 安倍総理の指示だととり繕ってはどうかという話で、ということは逆に総理の指示などなかったことを示している。

 つまり、朝日は〈事実を包み隠さず明らかに〉していなかったのだ。

 もうひとつ、7月10日の閉会中審査、出席した加戸守行前愛媛県知事の証言の件だ。

 加戸前知事はこう証言した。

「愛媛県にとっては12年間、加計ありきだった。いまさら1、2年の間で加計ありきじゃない」

「10年間、我慢させられてきた岩盤規制にドリルで穴を開けていただいた。『歪められた行政が正された』というのが正しい」

 ところが、朝日はこの加戸前知事の証言を1行も報じなかった。

 同じ日、証言した前川喜平前文科次官の証言は、1面で「加計ありき 疑念消えず」と題して大々的に報じたのに、加戸証言は1行も書かない。

 前川証言なんてものは週刊誌、テレビなどが数々報じたのと全く同じで、改めて報じるまでもない。

 朝日には〈関連文書の調査を尽く〉す気も〈事実を包み隠さず明らかにする〉気もハナから全くないのだ。

 目的は安倍倒閣。そのためには形振り構わないというわけだ。

 で、3日に1回(正確には2・5日に1回)社説で安倍政権、安倍総理叩き。

「安倍政権 知る権利に応えよ」(5月22日)

「不振が募るばかりだ」(6月6日)

「首相の約束どうなった」(6月21日)

「特区の認定白紙に戻せ」(7月25日)などなど。

 こんなフェイクニュースに朝日社内から異論のひとつも出ないのが情けない。