安倍、トランプのゴルフにまで朝日がイチャモン。

ぼくはゴルフはやらない。一度もクラブを握ったことがない。

若い頃はずいぶんすすめられた。

「緑の待合というくらいで、相手と親しくなれるし、話もできる。相手の人格、人柄もわかる。これからは編集者には必須だよ。クラブはオレが選んでやるから」

ゲーム後のシャワー室ではお互いのおちんちんまで見せ合って、文字どうり裸の付き合いができる。

大先輩、堤堯さん(元文藝春秋常務)にそこまで言われてもとうとうやらなかった。

あれだけ多くの人が夢中になるのだからきっと面白いゲームなのであろう。

ぼくがやらなかった理由は唯一、時間がもったいないからだ。ゴルフは何しろ一日がかり、他にやりたいこと、やらなければならぬことがたくさんあって、とても、ゴルフをやってる時間がなかったのだ。

日本共産党の志位和夫委員長も、もしかしたらゴルフをやったことがないのではなかろうか。

安倍首相がトランプ大統領とゴルフをすると報じられると、すぐに会見でこんなコメントを。

「ゴルフという形で仲良しの姿を見せることが、世界にどう受け取られるか。私は危惧を持つ」(10日産経)

で、結果はどうだったのか。むろん、ゴルフの力だけではないだろうが、安倍首相、トランプ大統領の第一回会談、大成功だった。

岡本行夫さん(外交評論家)もこう絶賛している。

「今回の日米首脳会談はこれまでで最も成功した会談の一つだろう。重要性からいえば、沖縄返還を合意した1969年の佐藤・ニクソン会談に次ぐものと言って過言ではない」(12日読売)

各紙の報道も、概ね好意的だが、気に喰わないのは朝日の報じ方。とにかく安倍首相のやることなら、なんでもケチをつけようという姿勢が見え見えなのだ。

一面で政治部長がこう書く。

〈訪米中の安倍晋三首相との親密ぶりに世界の注目が集まるが、多国間協調にも貢献してきたこれまでの日米関係とは隔絶した姿を印象づけている〉

トランプ大統領と親密になったからといって他の国と協調できないわけではあるまい。

だいいち、大統領就任後、初めての本格的な会談なのだから、親密になるのが最大の目的だろう。初会談でいきなりケンカするバカがいるか。

〈国際社会のトランプ氏への風当たりが強いなか、リゾート地でのゴルフを含めほぼ丸2日間を大統領と過ごす異例の厚遇を受け入れた〉

まるでゴルフをやったのがいけないと言わんばかり。

で結論は、

〈相手の意に沿わない話ができないようでは成熟した二国間の外交とは言えまい〉

繰り返すがハナからケンカ腰では話も出来まい。

「天声人語」もまた、したり顔でこう書いている。

奴隷制をめぐる南部と北部の対立を憂いて「分裂して争う家は立っていることができない」と言ったリンカーンの言葉を引いて、

〈世論の分裂を意に介さない現大統領と仲良くするのは、家の半分と向き合っているような気がしてくる〉

何をしでかすか分からないトランプ大統領だからこそ、良い関係をつくっておくことが、日米関係の今後にとって重要ではないか。

いずれにせよ、安倍・トランプ関係はまだ始まったばかりだ。