悪意に満ちた、朝日新聞、三浦朱門さんの訃報。

三浦朱門さんが亡くなった。91歳だから大往生と言ってだろう。安岡章太郎、遠藤周作、阿川弘之、庄野潤三、小島信夫、阪田寛夫氏等も既に亡く、残るは三浦さんの奥さんでもある曽野綾子さんだけになってしまった。第三の新人たちの作品が好きだったぼくとしては、とても寂しい。

穏やかな人柄で、第三の新人グループのまとめ役でもあった。毎夏、三浦半島の曽野さんの別荘で行われる花火大会でも、ホスト役を務め、ぼくなんかにまで声をかけてくださった。

お元気な頃は、田園調布の家から、渋谷まで歩いて本屋に行っていらした。「だって、電車賃もバカにならないからね」。東京駅の駅舎の復活にも力を注いでいらして、署名運動なども熱心にやっておられた。

2月5日の各紙に訃報が載っているが、朝日の訃報には呆れ、そして怒りすら感じた。経歴の中にこんな事を書いているのだ。

<教育・文化行政に力を尽くした。一方で、「女性を強姦する体力がないのは男として恥ずべきこと」と雑誌で発言して、非難を浴びた>。

故人を悼むべき訃報の中になんでわざわざこの発言を引用しなくてはいけないのか。三浦さんは、むろん一種のジョークとして言ったので、しかも、この発言、三浦さんは、その前段で、こう言っているのだ。「女性を強姦するのは、紳士として恥ずべきことだが」。

そこを省いて発言の一部を紹介しているところに、朝日の悪意を感じる。

実に不愉快だ。