電通は今こそ、「鬼十則」精神で。

高橋まつりさんの自殺で、電通が集中砲火を浴びている。確かにまつりさんは気の毒だ。母子家庭で育ったが、明るく、活発な女の子で、母を楽させる為に仕事についたという。親孝行な子だったのだ。お母さんが手記で、知らせを受け、病院に駆けつける時のきもちを綴っていたが、涙無くしては読めない。

電通が仕事の仕方を見直すのはいい。残業を減らすのも当然だろう。しかし、社長が辞める必要があるのか。電通という会社、これまで批判されたことがほとんどなかったから、過剰に反応したとしか思えない。

吉田秀雄4代目社長によって作られた「電通鬼十則」が集中砲火を浴びて、電通が手帳に載せるのをやめるというのも納得いかない。あれはビジネスマンにとって実に有益な心構えを説いた十則で、かってぼくは手帳に貼っていたくらいだ。

「鬼十則」でもっぱらメディアが取り上げ、非難されたのは5の「取り組んだら放すな。殺されても放すな。目的完遂までは……」だった。

しかしこの「鬼十則」、読んでみれば職業人として当然のことばかりだ。例えば………。

1、「仕事は自ら作るべきで、与えられるものではない」

2、「仕事とは先手先手と働きかけていくことで、受身でやるものではない。

3、「大きな仕事と取り組め、小さな仕事は、おのれを小さくする」

4、「難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げる時に進歩がある」

以下略すが、yこれが問題だと思う人がいるだろうか。そんな人がいたら、真面目に仕事に取り組んでるとは思えない。

電通はなぜこんな素晴らしい社訓を取り下げるのか。逆に今こそ、すべての電通マンが

この精神で仕事に取り組むべきだろう。それなくして電通の復活はない。

今回の事件、主たる原因は上司にある。新人を厳しく鍛えるのはいいが、そこには手厚いフォローが必要だ。それを怠ったばかりか、パワハラまがいの行為を繰り返していたことに遠因がある。