腹の底から怒りがこみ上げてきた。近年、これほどの怒りを感じたことはない。

例の慶應大学広告学研究会の男子学生たち6人による1年生女子(未成年)暴行事件のことだ。

毎年夏、研究会が開く海の家の片づけということで18歳の女子大生を呼び出し、集団強姦したという。

『週刊文春』『週刊新潮』(ともに10月20日号)が取り上げ、ぼく自身、産経新聞の「週刊誌ウォッチング」にも書いた。

だが、その後のワイドショー報道なども含め、アイマイな報道が多過ぎるので、敢えてもう一度書く。

この学生たちの卑劣さ、悪辣さはどんなに批難しても足りない。ニコニコ動画の「週刊誌欠席裁判」(毎週土曜1時)で取り上げた時にも怒りで声が震えてしまった。

暴行行為、そのものももちろんひどい。『新潮』が書いたように、まさに筆舌に尽くし難いものだ。

『文春』によると、ショットグラスに並べてついだテキーラを無理矢理、何杯も飲ませ、意識を失った女子学生をハダカにして次々と陵辱。

主犯格のAはその模様を写メで撮影、友人たちに動画を実況中継していたというのだ。

誰ひとり止める者もいなかったのだ。

鬼畜としか言いようがない。

しかし、ぼくが許せないのはその後の彼らの態度だ。

彼らは、学内で、女子学生とは「合意の上」、「彼女は軽い女」、「大学側も事件と認めなかった」などと言いふらしていたのだ。

その効果か、キャンパスでワイドショーの取材に応じた何人かの女子学生たちも「彼女は合意の上と聞いています」などと答えていた。

被害女性に対して一片の同情の言葉もなく、彼らの言いふらすままに「合意じゃないの」と答えていた女子学生たち。

もっとひどいのは『文春』の取材に応じた「事件の全貌を知る立場にある」という広研所属の慶大生。記者に数枚の写メを見せ、笑いながらこう言ったという。

「写真見ます? マジ、ヤバイっすよ。芸術作品っすよ」

〈殺風景な部屋で、全裸で横たわる一人の女性。その女性に男が覆いかぶさり、別の男が性器を押しつけている。他の写真では、仰向けになった女性の横で性器をむき出しにしたまま満面の笑みでガッツポーズ〉

書きうつしていても再び頭に血がのぼるが、その学生は『文春』の記者にこう言い放ったという。

「これ、いくらで買いますか?」

「買うなら今!」

当事者ではないとしても、少なくとも慶應大学の学生なのだ。いやしくも慶應大学の学生が『文春』記者に暴行事件の写真を買ってくれないかと売り込んでいるのだ。

慶大もここまで堕ちたか。 呆れるのは学校当局の対応だ。必死に事情を説明する被害者の母親に対し

「われわれは司法機関ではないのでまずは警察に届けて下さい」

そして10月4日になって、未成年者の飲酒を理由に広告学研究会の解散を命じただけ。

無責任極まる。

この大学にして、この学生あり。

もう一度言う。慶應は地に堕ちた。