『TIME』4月28日号をやっと入手した。

いつ掲載されるかわからないし、 当然、送ってくれるものと思っていたので、買わなかったのだ。

いきさつはこうだ。

3月末、『TIME』日本担当の女性から電話がかかってきた。近く、『TIME 』で安倍総理の特集を組む、ついては最近、安倍総理との対談本を出した、百田尚樹さんにインタビューしたいのだが、アレンジしてもらえないかという。

その対談本『日本よ、世界の真ん中で咲き誇れ』は僕も深く関わって、わが社から出版したものだった。むろん、『永遠の0』『海賊と呼ばれた男』とまではいかないが、よく売れている。

「本の宣伝もします」

世界の『TIME』である。こりゃ、宣伝効果も大きい。となれば、何とかしないわけにいかない。

が、しかし、百田さんの忙しさは尋常ではない。原稿依頼が殺到しているのはもちろん、講演や対談、販促活動で、全国を飛び回っている。

それでもなんとか時間をとってもらい、4月上旬のある夜、夜中の9時から、ニューオータニのバーで取材ということになった。『TIME』の記者も取材に飛び回っていて、そんな遅い時間からとなった。

ぼくと編集部の沼尻裕兵クンが同行した。『TIME 』の記者がどんな取材をするのかというヤジ馬気分だ。

ハンナ・ビーチという女性記者で、いかにもやりてという感じの美人。沼尻クン、すっかりメロメロだ。

取材はテキパキと進んだ。さすがにしつこく聞いてくる。結局、閉店まで3時間近くの取材となった。百田さんも言いたい放題。

そんな経過だったから、当然、掲載誌くらい送ってくれるものと油断していた。発売日もチェックしてなかったので、買いそびれてしまった。

で、3ヶ月経って、やっと件の『TIME』、安倍総理が表紙を飾っている4月28日号を入手したというわけだ。

6ページの特集で、 タイトルは「THE PATRIOT(愛国者)」。

<SINZOU ABE AIMS TO RECLAIM HIS COUNTRY"S PLACE

ON THE WORLD STAGE. THAT MAKES MANY ASIANS ~INCLUDING SOME JAPANESE~ UNCOMFORTABLE >

(安倍晋三は世界での日本の地位を取り戻そうとしている。そのことで多くのアジア人、日本人も含めて、を不快な気持ちにさせている)

このリードでもわかるとおり、かなり皮肉の利いた内容。

百田さんの部分は「南京大虐殺も性奴隷も虚構だと信じているベストセラー作家」と紹介した上で、百田さんのコメントは<Mr Abe is trying to restore basic things, such as national pride>。

3時間取材してたったの一行。

ま、それはいい。取材ではわれわれだってそんなことがある。

けれど、だ。取材したら、取材謝礼とまでは言わないが、掲載誌くらい送ってくるのが、最低限の礼儀だろう。

ついでに取材謝礼についていうと、商業誌なら、額は問わないが、出さなくてはいけないと思っている。人さまの時間を取り、話を聞いて商売しているのだから。ケチで言っているのではない。あくまで礼儀。

それにしても、百田さんに掲載誌くらい送れよ、『TIME』。