北海道ではいま、ライラックの花が見ごろを迎えています。

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(札幌市内のライラック 筆者撮影)

このライラックの花にちなんだ言葉として『リラ冷え』というものがあります。『リラ』とはフランス語でライラック、『リラ冷え』の意味は『ライラックの花が咲く頃の一時的な寒さ』で、この時期の北海道はまだ寒くなることもあるくらいです。

■今年は『リラ冷え』ならぬ『リラ熱』か

一方で、今年はこのライラックの時期に急に気温が上昇して、『リラ冷え』どころか『リラ熱』ともいえる暑さになりそうです。具体的に札幌と旭川、帯広の予想最高気温を見ていくと、

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(予想最高気温 気象庁の情報を元に筆者作成)

各地で25℃以上の夏日が多く、特に気温が高いのは週末です。土日は30℃以上の真夏日が予想され、帯広は日曜日、34℃まで上がる予想です。札幌で5月中に30℃以上となれば2014年以来5年ぶりのことになりますし、帯広では、5月中に34℃まで上がったことは統計開始以来なく、記録を更新することになりそうです。旭川も、これまでの5月の一番高い気温は32.8℃ですから、この記録を塗り替える可能性は十分にあります。

■なぜこれほど暑くなるのか

これほど気温が上がる一つ目の要因は、季節はずれの暖気です。25日(土)午後9時の上空1500メートル付近の気温の予想を見ると、

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(上空1500メートル付近の暖気 ウェザーマップ提供)

北海道はオレンジ色の18℃以上の暖気に広く覆われて、一部にはさらに暖かいピンクの21℃以上の暖気がかかります。本来この時期の札幌上空の気温は6℃~7℃くらい、真夏でも15℃くらいですから、この気温がいかに高いかがわかると思います。

そしてもうひとつの要因として、日差しが強くなることもあります。

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(25日(土)昼過ぎの天気分布 ウェザーマップ提供)

25日(土)お昼の天気の予想を見ると、全道的に良く晴れそうです。こうした天気が日曜日以降も続き、気温がぐんぐん上がってくることが予想されます。

■熱中症や食中毒に注意

今の時期は体がまだ慣れていないため、急に気温が上がると熱中症にかかる危険性が高くなります。農作業が本格化して、屋外やハウスの中で長時間作業をされる方もいると思いますし、今週末は運動会が予定されている小学校もあります。

長時間屋外で過ごす際は

・こまめに休憩を取り、体温が上がりすぎないように体を冷やすこと

・直射日光を避けること

・水分補給をこまめに行うこと

などを心がけて、熱中症にならないように気をつけてください。

また、食品の管理にも注意が必要です。

・お弁当は傷みにくい食材を選んで遮熱性の高い袋に入れて持ち運ぶ

・屋外でバーベキューなどをする際は、高温になるところに食材をおかない

など、食品管理の工夫も必要です。