あす8日(金) 北海道に観測史上最も強い寒気流入

あす金曜日は、北海道の上空に観測史上最も強い寒気が流れ込む見込みです。テレビなどではよく、注目を集めるために『今季最強』や『史上最強』などという言葉が多用されがちですが、今回はデータで見ても観測史上最も強いといえます。

(8日(金)朝の上空1500m付近の寒気 ウェザーマップ提供)
(8日(金)朝の上空1500m付近の寒気 ウェザーマップ提供)

こちらは上空1500m付近、あす朝の寒気の予想です。濃い紫の-24℃以下の寒気が北海道のほぼ全域にかかる見込みです。この上空1500m付近の寒気の強さには過去の観測データの蓄積があります。

観測史上1位の値は

札幌 -24.0℃

稚内 -28.1℃

釧路 -21.4℃

今回の寒気で札幌や釧路では、この記録を塗り替えることになりそうです。まさに『観測史上最も強い』といえます。

どんな影響が出るのか?

天気予報でよくお伝えする寒気は大きく2種類、上空5000m付近の寒気と1500m付近の寒気です。これらの影響を大まかに述べると、上空5000m付近の寒気は雪(雨)雲を強める働きがあり、1500m付近の寒気は寒さをもたらします。今回はこのうち上空1500m付近の寒気が特に強まるため、各地で厳しい寒さが予想されています。

(あすの天気と予想気温 ウェザーマップ提供)
(あすの天気と予想気温 ウェザーマップ提供)

あす金曜日の予想最高気温(上図の赤い数字)を見ると、道内でも寒い地域の稚内や旭川だけではなく、札幌や網走、室蘭や釧路などでも-10℃以下と予想されています。数日前から予報は安定していて、非常に寒くなることはほぼ確実と考えてよいと思います。さらに、あさって土曜日の朝は道東の内陸で厳しい冷え込みが予想されます。

(8日(土)朝の天気分布 ウェザーマップ提供)
(8日(土)朝の天気分布 ウェザーマップ提供)

まず、土曜日の朝の天気分布をみると、日本海側は曇りや雪、太平洋側やオホーツク海側南部で晴れる見込みです。晴れる地域では、寒気の影響が残るところに放射冷却の影響が加わって冷え込みが強まりそうです。

よく冷え込む地点の土曜日朝の予想最低気温を見ると、

(8日(土)の予想最低気温 ウェザーマップ提供)
(8日(土)の予想最低気温 ウェザーマップ提供)

軒並み-25℃以下と予想されていて、十勝の陸別町では-29.8℃。予想よりも寒気が強いまま残っていたり、放射冷却の効果がさらに加わると、この冬初めて-30℃を下回る地点が出る可能性があります。

心配されるのは水道凍結

この寒さで特に注意が必要なのが水道凍結です。札幌市水道局では外気温が-4℃以下になると水道の凍結に注意するよう呼びかけています。あす金曜日は道内各地で-4℃をはるかに下回る寒さが一日のうち長い時間続き、水道凍結が起こりやすくなりそうです。

さらに、土曜日以降も寒さがしばらく続く見込みです。

(各地の予想最高気温 ウェザーマップ提供)
(各地の予想最高気温 ウェザーマップ提供)

道内各地のこの先1週間の予想最高気温を見ると、あすほどではありませんが、あさって土曜日以降も平年を下回る寒さが続いていきそうです。最近の建物では水道管の保温対策が進んでいるなど寒さには多少強くなっていますが、寒さが何日も続くと、2日目、3日目と水道凍結のリスクがどんどん高くなっていきます。

特にあすは、日中でも長い時間家を空ける際は水抜きが必要です。また、あさって土曜日以降は、連休で数日間お出かけをする方もいると思います。出かける前には凍結対策を忘れずに行っておくようにしましょう。また、ひと冬の中でも特に寒さが厳しい1週間となりそうですから、農業用ハウスや家畜の厩舎内の温度管理にもご注意ください。