技能の習得・継承を支援しています。記憶の働き、特にワーキングメモリと認知負荷に注目して、技能の習得を目指す人が、常に最適な訓練負荷の中で上達を目指せるよう、社内環境作りを支援しています。主なフィールドは、技能五輪、職業技能訓練、若者の就労、社会人の適応スキルです。
記事一覧
- 技能五輪はどういう大会?人材育成における役割や参加者の概要などの基本をデータを交えて解説
この記事では、技能五輪の選手育成に携わる筆者が、技能五輪全国大会の人材育成における役割や、参加者と競技の特徴について、データを交えながら解説します。
- 「イライラしている自分」が冷静になるための外在化法
イライラすることは誰にでもあります。イライラ自体は問題解決の行動をうながす面もあり、避けるべきとは言い切れません。イライラを活かすために、感情を客観視する外在化法を、「焚き火」を例にして解説します。
- 「楽しい」は苦しい時を乗り切る原動力
技能を磨きその道を極めるためには、苦しい努力が必要です。しかし同時に「楽しむ」ことも前進の原動力となります。その理由を、ポジティブ心理学の視点から解説します。
- 挫折が成長につながる場合とつながらない場合の違い。研究から見た挫折した部下をマネジメントするヒント
若い世代の挫折を目にすると「その挫折を糧に成長してほしい」と期待するものです。ところが挫折が成長につながらない場合もあります。挫折と成長の仲介要因を紹介し、成長を手助けするポイントを解説します。
- リモート環境で起きやすい仕事の間違いや抜け忘れを防ぐ3つ工夫
リモート環境では、例えばメールの誤送信や資料の読み取り間違いなどのミスが起こりやすくなる可能性があります。この記事ではその対策としてマルチモードインプット(MMI)など3つの具体的な方法を解説します。
- 統計への苦手意識は克服できる! 誰でもすぐに取り組める統計リテラシーの高め方とは
統計を専門としない人でも、「データを用いて説明する力」が広く求められるようになりました。まず気軽に試せることから始め、面白いと思ったら少しずつ専門的な分析方法で遊んでみるくらいがよいのかもしれません。
- リモートワークで集中力を維持するために 心理学から考える3つの工夫
「オフィスでないと仕事に集中しづらい」という人に向けて、心理的な工夫やテクノロジーを使った集中力を維持するための方法を、技能五輪選手の支援事例を参考に解説します。
- 「こうすればアンケート回答の質は高まる」心理学研究で発表されたシンプルな解決策
アンケートは、気軽さというメリットと引き換えに、回答の精度がバラつくなどのデメリットもあります。心理学研究に掲載された回答の質を高める方法を紹介しながら育成でアンケートを活かす方法について解説します。
- 教え手も聞き手も成長できる!学習効率が高まる「教えあい」とは
もし人材育成に使える時間に限りがあるなら、いかに学ぶ効率を上げるかが重要です。この記事では、最新の「教えあい」に関する研究を参考にしながら、学ぶ人同士がお互いに教えあうことの効果について解説します。
- コロナ禍の「正しく恐れる」とは具体的にどういうこと? 不安と付き合う方法とは
いま、正しく恐れる・不安と付き合うという言葉を耳にする機会が増えています。この記事では、そもそも恐れや不安が何歳ころから生まれ、どのような役割を果たすのかなど、不安の正体を解説します。
- 複雑な問題の解決に役立つ穴埋め思考:推論ベース方略と記憶ベース方略
ものづくりでは、「こういうものを作る」というイメージはあるものの実際にどうすればよいのかがわからないことがあります。そんなとき、穴埋め思考(記憶ベース方略)を試すとよいかもしれません
- 言い回しで変わる積極性と保守性:促進焦点と防止焦点から
何気なく使っている「して欲しい」とか「避けて欲しい」という言い回しが、考えや行動に対して違った効果を持つ可能性があります。期待と言い回しがマッチすると、言葉の効果は増すのではないでしょうか。
- 腕を回して行き詰まりを突破する:身体運動と前例に囚われないアイディア産出の関係から
体を大きく動かすことに、実は頭の中の視野を広げ前例に囚われないアイディアの産出を促す可能性があることが示されています。技能者や部下の育成に行き詰まった時、その解決のヒントを与えてくれるかもしれません。
- あいづちで自発性が促される?:肯定的あいづちの持つアイディア受容感・発想の動機づけからの示唆
技能者や部下の育成に関わる方で、特に意見を求めた場面で彼らの「自発性」が乏しいと感じられた場合、あいづちが解決の鍵となるかもしれません。
- 経験は消化不良を起こす:技能訓練の負荷マネジメント
人の技能は経験を重ねて成長しますが、経験の質でその成長速度は変わります。良質な経験を提示するには、技能訓練の負荷の強さを調整する負荷マネジメントが重要となります。
- 探しているのに見つからない
探しているものがいつまでも見つからないことがあります。なぜ見つからない状態が続くのか、どうやったらその状態を変えられるかを、「注意焦のズームレンズ」に注目して解説します。
- なぜ人混みで頭が疲れるのか?
テストなぜ人混みでは、頭が疲れるのでしょうか。目に入るものなどに自然と意識が向く「外発的な注意制御」の働きと、それを抑えるための「能動的な注意制御」の働きを通して説明します。
- 動画を使った技能指導のポイント
近年動画の撮影が手軽になり、知識やスキルを指導する際に動画を活用する例が増加ていると感じています。効果的な指導を行うポイントを、情報処理とコミュニケーションに分けて解説します。
- なぜ感覚は説明しづらいのか?
初心者から質問を受け、回答に困ることがあります。その背景を、熟練化に伴う自動化の視点から解説し、感覚を言葉にすることと、自分の知識やスキルを上達させることの関係について述べています。
- 熟練者ほど初歩的なミスをする
一般的に、知識やスキルが上達すればミスが起こる確率は減ります。ところが、ミスが減ったことがかえってミスが起こる潜在的な確率を高めている場合があります。
- 技能五輪の選手のネガティブ感情を情報化する技能
感情は目に見えませんが、自ら能動的に「情報化」し、情報の特性を最大限に利用することで、技能五輪選手はプレッシャーのかかる本番でも、実力を最大限に発揮します。
- 言葉の技能駆使が求められるエキスパート
技能五輪国際大会は、エキスパート(選手を指導する専門職)のコミュニケーション・スキルの重要性が増しています。「言葉の技能」を駆使するエキスパートの役割に注目します。
- 時間を制御する
この記事では、技能五輪選手の時間を制御する技能に注目して、時間資源、タイムテーブルの構造と使い方をキーワードに解説していきます。
- 難易度の感じ方はずれる
知識や技能が期待ほど伸びないと感じた時や、無力感が高まっていそうな時は、教える側の視点から一度離れ、思い切って学ぶ側の視点で難易度を設定することについて考えます。
- 「速く正確に」と「正確に速く」の違い
「速く正確に」と「正確に速く」は、大した違いはありませんが、動きの優先順位やイメージに違いを生みます。そうした些細な違いが持つ影響に注目すると、自分や人にいつもと違った動きが、生まれるかもしれません。