こづかいの使い道で一番欠かせないものは昼食代

サラリーマンが直接、そして自分自身にもっとも大きな影響を与える金銭のやり取りといえば「こづかい」。そのこづかいの使い道として一番欠かせないものは「昼食代」であるとの実態が、新生銀行が2022年6月に発表した、定点観測的な調査「サラリーマンのお小遣い調査」(※)の最新版で明らかになった。今回はこの調査結果から、最重要視されている昼食代も含め、サラリーマンのこづかいの消費実態について確認をする。

サラリーマン諸氏におけるこづかいの使い道として、欠かせない項目を複数回答で尋ねたところ、もっとも多くの回答が得られたのは「昼食代」だった。値は42.5%。

↑ サラリーマンのこづかいの使い道として欠かせないもの(上位陣)
↑ サラリーマンのこづかいの使い道として欠かせないもの(上位陣)

↑ サラリーマンのこづかいの使い道として欠かせないもの(上位陣、前年比、ppt)(2022年)
↑ サラリーマンのこづかいの使い道として欠かせないもの(上位陣、前年比、ppt)(2022年)

もちろん「欠かせない」を選ばなかった場合、それは「無くてもよい」を意味しない。「優先順位が低くてもかまわない」(1かゼロではなく、金額配分の際の割当が低くなる)と見れば、「こづかいの使い道として昼食代が欠かせない」と”回答しなかった”57.5%の存在も納得できる。持参弁当を利用する人もこの57.5%には多く含まれるのだろう(今件調査におけるこづかいには昼食代を含んでいる)。あるいは文字通り「昼飯を後回しにしても、抜きにするなり減額しても、こづかいを投じたい対象がある」人もいるかもしれない。

「昼食代」以外の項目では「こづかい」の内容にふさわしく、プライベートな項目が上位を占めている。具体的には「携帯電話代」「し好品代」「趣味の費用」が続いている。他方、数年前には上位についていた「家族への気配り」の項目だが、2022年は上位10位には入らなかった。前年2021年は新型コロナウイルスの流行による巣ごもり化現象で、家族と接する時間が長くなり、気配りを求められるようになる人が増えたからか、9位・12.7%という値を示したのだが。

前年からの変化を見ると、2022年の上位陣では「パソコン関連、通信料」以外はすべて前年比マイナス。平均こづかい額は直近2年間では前年比で減少を続けており、それが影響したのかもしれない。上位陣では唯一「パソコン関連、通信料」が増加しているが、新型コロナウイルスの流行で在宅勤務が増えるなどの環境変化が影響し、必要性が増したのかもしれない。

年齢で変化する携帯電話と飲み代のウエイト

直近の2022年分につき、「昼食代」「携帯電話代」「飲み代」の比率を年齢階層別に並べたのが次のグラフ。

↑ サラリーマンのこづかいの使い道として欠かせないもの(昼食代・携帯電話代・飲み代限定、年齢階層別)(2022年)
↑ サラリーマンのこづかいの使い道として欠かせないもの(昼食代・携帯電話代・飲み代限定、年齢階層別)(2022年)

「昼食代」は若年層ほど値が低い。こづかいを多様な目的にまわして、昼食代への割合が少なくなっているのだろう。むしろ昼食代を減らすことで、他の目的への割合を増やしているのかもしれない。

一方「携帯電話代」は法則性のようなものが見当たらない。携帯電話(特にスマートフォン)の利用実情を考えるに、若年層ほど高い値が出るように思われるのだが、不思議な結果ではある。「飲み代」は年上となるに連れて上昇する傾向にある。特に50代は群を抜く形で高く出ているが、年上ほど会社内での立場・役職も上がり、部下を連れて、あるいは接待として飲みに行く機会が増えるのが原因だろう。

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※サラリーマンのお小遣い調査

直近年分となる2022年分は2022年4月11日から18日にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2712人。男女会社員(正社員・契約社員・派遣社員)に加え、男女パート・アルバイト就業者も含む。公開資料で多くを占める会社員は男性1252人・女性842人。年齢階層別構成比は20代から50代まで10歳区切りでほぼ均等割り当て。未婚・既婚比は男性が41.8対58.2、女性は60.1対39.9。なお今調査は1979年からほぼ定点観測的に行われているが、毎年同じ人物を調査しているわけではないことに注意。

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(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。