Yahoo!ニュース

携帯ゲーム機は60.4%が自分専用…子供のネット用ゲーム機は専用か保護者と共用か

不破雷蔵「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者
↑ 兄妹でテレビゲーム。それは誰のものなのか。(写真:imagenavi/イメージマート)

子供達がインターネット利用端末として使っている携帯ゲーム機や据置型ゲーム機は、果たして子供専用のものなのだろうか、それとも保護者との共用のものなのだろうか。その実情を内閣府が2021年3月に報告書を発表した「令和2年度青少年のインターネット利用環境実態調査」(※)の内容から確認する。

次に示すのはインターネット利用機器として使っている携帯ゲーム機における専用・共用実情。例えば総数では自分専用の値が63.5%と出ているので、小中高校生で携帯ゲーム機を使ってインターネットを利用している人のうち60.4%は、その携帯ゲーム機を自分専用のものとしていることになる。なおインターネットを利用せずに家庭用ゲーム機を使うケースもあるため、この値がそのまま家庭用ゲーム機全体としての、専用・共用実情を示すわけではないことに注意が必要となる。

↑ インターネット利用機器の専用・共用状態(携帯ゲーム機、該当機器でインターネット利用者限定)(2020年)
↑ インターネット利用機器の専用・共用状態(携帯ゲーム機、該当機器でインターネット利用者限定)(2020年)

総数では60.4%が自分専用、9.4%が保護者と共用、27.7%が兄弟姉妹と共用。保護者は遊ぶつもりはないが、兄弟姉妹がいる場合は1人1台ずつ持たせる場合もあれば、共用で1台を与える場合も多々ある。

男女別では男子の方が自分専用の値は高く、女子はその分兄弟姉妹との共用や保護者と共有の値が高いものとなる(高校生では男子の方が保護者との共有の値が高いが、これは女子においては兄弟姉妹と共有や、その他の値に圧迫され小さくなっている)。他の調査結果などで女子は家庭用ゲーム機にはあまり注力しないとの結果も出ていることから、共用とはいえ、男子の兄弟が主な持ち主で、女子は遊びたい時に貸してもらうような状況なのだろうか。また学校種類別では上になるに連れて自分専用の割合が高いものとなっていく。自分の小遣いから購入する場合も多くなってくるからかもしれない。

続いて据置型ゲーム機。

↑ インターネット利用機器の専用・共用状態(据置型ゲーム機、該当機器でインターネット利用者限定)(2020年)
↑ インターネット利用機器の専用・共用状態(据置型ゲーム機、該当機器でインターネット利用者限定)(2020年)

携帯ゲーム機と比べて保護者や兄弟姉妹と共用の割合が高い。これは据置型ゲーム機の特徴として機動力が低く事実上固定された状態での利用となることから、家族全体の共用物としての購入・利用の場合が多々ある結果と考えられる。もっともそのような場合、インターネットを利用したプライベートなやり取りは難しいものとなるだろう。

男女別では明確な形で男子の方が、学校種類別では上になるに連れて、自分専用の値が高くなる。特に女子の場合、保護者との共用の値が男子と比べて明確に高い。携帯ゲーム機と比べて高度な利用ができることから、保護者の心配もひとしおなのだろうか。あるいは専用で購入する、買ってもらうほどにはゲームに関心が無いからなのかもしれない。

■関連記事:

【任天堂のゲーム機の販売動向推移をさぐる(2021年公開版)】

【「ゲームは1日1時間」は守られているのか、子供達のゲーム事情をさぐる】

※令和2年度青少年のインターネット利用環境実態調査

2020年1月10日から2月14日にかけて、2020年1月1日時点で満10歳から満17歳までの青少年とその同居保護者それぞれ5000人に対し、調査員による個別面接聴取法(保護者は訪問配布訪問回収法)で行われたもの。時間の調整ができない場合のみウェブ調査法(保護者は加えて郵送回収法)を併用している。有効回答数は青少年が3194人(うちウェブ経由は255人)、保護者は3384人(うちウェブ経由は115人、郵送回収法は41人)。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項の無い限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

(注)本文中の写真は特記事項の無い限り、本文で記述されている資料を基に筆者が作成の上で撮影したもの、あるいは筆者が取材で撮影したものです。

(注)記事題名、本文、グラフ中などで使われている数字は、その場において最適と思われる表示となるよう、小数点以下任意の桁を四捨五入した上で表記している場合があります。そのため、表示上の数字の合計値が完全には一致しないことがあります。

(注)グラフの体裁を整える、数字の動きを見やすくするためにグラフの軸の端の値をゼロではないプラスの値にした場合、注意をうながすためにその値を丸などで囲む場合があります。

(注)グラフ中では体裁を整えるために項目などの表記(送り仮名など)を一部省略、変更している場合があります。また「~」を「-」と表現する場合があります。

(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記の無い限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。

「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

不破雷蔵の最近の記事