小学生が好きなスポーツの実情をさぐる(2020年公開版)
単純に体を動かすだけでも楽しい、運動になるものだが、何らかのルールを設定しその中で体を動かし競い合うスポーツは、やる気をかき立てるものとなる。小学生はどのようなスポーツをプレーするのが楽しいと考えているのか。今回は学研教育総合研究所が公開している「小学生の日常生活・学習に関する調査」(※)の結果から、その実情について確認する。
次に示すのは小学生においてプレーするのが好きなスポーツや遊びを3つまでの複数回答で答えてもらったもの。「無し」とする意見も19.5%ある一方、具体的には水泳がもっとも多く25.8%を示す形となった。
もっとも多くの小学生が挙げた水泳は、幼い時の体力作りや全身運動として有名なだけでなく、学校の授業でも行われていること、学習塾同様に小学生達のコミュニティ的なものとなっているのもあるのだろう。
続いてかけっこが19.2%、ドッジボールが17.5%、なわとびが16.6%、サッカー・フットサルが16.5%。
これを属性別に見たのが次のグラフ。
水泳は男女別では女子の方が人気は高い。また年齢階層別では小学3年生をピークとして、それ以降は学年が上になるに連れて値は下がっていく。かけっこは男子の方が高く、小学2年生がピークでそれ以降は値が下がる。小学6年生では10.0%にまで落ちる。
ドッジボールはかけっこ以上に男女別では男子の方が高い値を示す。学年別では小学3~4年生がピークでそれ以降は下がる。サッカー・フットサルは上位陣の中では一番男女差が大きい。女子は好きな人が3.0%しかいないが、男子は30.0%と10倍におよぶ。逆になわとびは男子が6.8%なのに対し女子は26.3%。
上位陣の属性別動向はおおよそ個々のスポーツ・遊びのイメージ通りの感はある。特に男女における好きなものの違いは、まさにその通りというところだろう。
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※小学生の日常生活・学習に関する調査
2019年8月27日から30日にかけてインターネット経由で、小学生の子供がいる保護者を対象として、保護者付き添いの下で小学生本人に答えてもらったもので、有効回答数は1200人。男女別・学年別で均等割り当て。調査協力会社はクロス・マーケティング。
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