若者が多い、教育水準が高い、世帯年収が高い…アメリカ合衆国のツイッター利用者の属性傾向の実情をさぐる
ツイッターの利用者はどのような人が多いのだろうか。アメリカ合衆国における実情を、同国の民間調査会社Pew Research Centerが2019年4月に発表した調査報告書「Sizing Up Twitter Users」(※)から確認する。
Pew Research Centerが実施した別調査(※※)の結果によれば、アメリカ合衆国の18歳以上においてツイッターの利用率は22%となっている。若年層、高世帯年収、高学歴、都心部居住者の方が利用率は高い。
今回はそのツイッターの利用者の属性別割合を、アメリカ合衆国の人全体(18歳以上)との比較で見てみようというもの。例えば男女別の男性はツイッター利用者では50%、18歳以上全体では48%なので、ツイッターの利用者を男女別に区分すると男性が50%、18歳以上全体を男女別に区分すると男性が48%ということになる。見方を変えれば、ツイッター利用者は18歳以上全体と比べて男性比率が高い次第。
年齢階層別ではツイッター利用者の方が若年層の割合が高く、若年層が中心となっていることが確認できる。ツイッター利用者に限れば18~49歳で73%。18歳以上全体ならば54%でしかない。
世帯年収別ではツイッター利用者の41%は7.5万ドル以上だが、18歳以上全体ならば32%。学歴別では大卒以上はそれぞれ42%・31%。インターネットが利用できるか否かのふるいわけが影響していることは否定できないが、18歳以上全体と比べてツイッター利用者はこのような偏りが生じていることになる。
もっともこれはあくまでもツイッター利用者全体の話。今調査の別項目の結果によれば、ツイッターのツイートのうち8割はツイート頻度上位10%の人達に限定されている。ツイートした人の属性をツイート数で比較すれば、また別の結果が出るだろう(例えば「全ツイートの60%は18~29歳の人によるツイートで占められている」など)。残念ながら今調査では、そこまで検証されていないため、その実情を知ることはかなわない。
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※Sizing Up Twitter Users
該当調査はアメリカ合衆国の18歳以上の人のうち乱数抽出された人で構成されるグループ(抽出時にインターネットへのアクセス環境を持っていない人はインターネットのアクセス環境(端末も含む)が提供される)に対し、2018年11月21日から12月17日にかけてインターネット経由で行われたもので、ツイッターの利用者のうち有効回答を得られた2791人が対象となっている。国勢調査によるウェイトバックが実施されている。
※※Pew Research Centerが実施した別調査
Share of U.S. adults using social media, including Facebook, is mostly unchanged since 2018。2019年1月8日から2月7日にかけて、アメリカ合衆国内に居住する18歳以上を対象に、RDD方式で無作為抽出された人に対し電話の通話によるインタビュー形式で行われたもので、有効回答数は1502人。うち302人は固定電話経由、1200人は携帯電話経由。各種属性に関して国勢調査の結果を基にウェイトバックが行われている。
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(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。