全体喫煙率は17.9%、JTが最新喫煙率を発表

↑ 喫煙場所そのものが撤去されるなど、喫煙者には厳しい世の中。現状の喫煙率は。(写真:アフロ)

・JT調査による日本の喫煙率は17.9%。男性27.8%、女性8.7%(2018年)。

・推定の喫煙人口は1880万人。男性1406万人、女性474万人。

・喫煙率、喫煙人口ともに大よそ減少傾向が続いている。

JTは2018年7月30日、同社が定点観測的に毎年実施しており、今年は2018年5月に実施した「全国たばこ喫煙者率調査」(※)の結果を発表した。それによると2018年5月時点における全国の喫煙率は17.9%となり、前年比では0.3%ポイントのマイナスだった。これは計測値として確認が可能な値の中では2014年分以降連続する形で、5年目の2割を切る形となる。男女別では男性が0.4%ポイント減少の27.8%となり、3年連続の3割を割り込む値を計上。女性は0.3%ポイント減の8.7%を示している。

今回の調査結果をグラフ化すると次の通りとなる。

↑ 全国喫煙率(JT発表)
↑ 全国喫煙率(JT発表)
↑ 全国推定喫煙人口(JT発表、万人)
↑ 全国推定喫煙人口(JT発表、万人)

グラフから直近10年間の動向を確認すると、喫煙人口は全体としてほぼぶれること無く漸減傾向を続けていた。何度かイレギュラー的な増加を見せた年もあったが、男性は大きく、女性も少しずつではあるが確実に減少の動きを示している。この動向に関してJT側では「喫煙者率が減少傾向にあるものと考えております。この要因は複合的であり一概には言えませんが、高齢化の進展、喫煙と健康に関する意識の高まり、喫煙をめぐる規制の強化や、増税・定価改定などによるものと考えております」とし、多様な要因によるものとして認識している。

昨今のたばこ販売本数の動向を見る限り、多少の起伏はあるが、2010年10月のたばこ大幅値上げ以降、そして2011年3月の震災に伴う一時的な供給減がさらに弾みをつける形で消費量は減少しており、その上2014年4月の消費税率引き上げでも消費量の減少速度が加速化された雰囲気はあり、また2016年4月における主要銘柄の値上げ、2017年4月の一部銘柄の値上げの影響も合わせ考えると、喫煙人口の減少は納得できる(電子たばこや加熱式たばこの普及も紙巻きたばこの売上減少の一要因だが、今調査の設問では加熱式たばこも含めたたばこ製品の使用者を喫煙者として集計しているため、今件喫煙率の動向には影響を与えない)。

↑ 紙巻きたばこ月次販売実績(本数、億本)(日本たばこ協会の公開値より筆者作成)
↑ 紙巻きたばこ月次販売実績(本数、億本)(日本たばこ協会の公開値より筆者作成)

無論その他にも、JTが指摘している通り、高齢化や健康志向の高まり、喫煙に関わる規制の強化も大きな影響を与えているのだろう。

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※全国たばこ喫煙者率調査

1965年以降JTが毎年、定点観測的に実施しているもので、層化二段抽出法が用いられ、郵送依頼・郵送回収法で実施している。成人(20歳以上)の男女約3万2000人を対象に依頼し、2018年は1万9422人の有効回答が得られた(有効回収率は60.6%)。喫煙率の算出の際には、回答者の男女別・年齢階層において、成年人口構成比に合わせて補正(いわゆるウェイトバック)が行われている。

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