アマゾンの地域別売上の実情をさぐる

↑ 最近ではレジ無しコンビニ「amazon go」の展開を開始したアマゾンだが。(写真:ロイター/アフロ)

・アマゾンの2017年の総売上は1778.66億ドル。そのうち約2/3はアメリカ合衆国での売上。

・アマゾンの2017年においてはドイツが9.5%、日本が6.7%、イギリスが6.4%の売上。

・上位4か国以外のすべての国の売上を合わせても総売上の1割にも満たない。

対象地域は世界を網羅し、多種多彩な商品を取り扱い、条件が合えば当日に商品を入手できる通販サービス「アマゾン」。そのアマゾンにおける地域別の売上実情を、同社の決算短信資料から確認する。

アマゾンでは決算短信において、2013年分から主要地域となるアメリカ合衆国、ドイツ、日本、イギリスにおける年間総売上高を公開している。そこでその値を再計算したのが次以降のグラフ。2010~2012年まではアメリカ合衆国の額は北米(アメリカ合衆国だけでなくカナダも含む)で計上していたため、2013年分以降とは厳密には連続性は無い。また各地域の現地通貨での売上は各年の平均米ドルレートで換算している。

↑ アマゾンの主要地域別売上推移(米億ドル)
↑ アマゾンの主要地域別売上推移(米億ドル)
↑ アマゾンの地域別売上(2017年、総売上に対する比率)
↑ アマゾンの地域別売上(2017年、総売上に対する比率)

2017年におけるアマゾンの総売上額は1778億6600万ドル。そのうちほぼ2/3をアメリカ合衆国だけで叩き出している。同国の購入欲の旺盛さ、需要の大きさが改めて認識できる。

次いで売上が大きいのはドイツで9.5%、日本はそれに続く6.7%、イギリスが6.4%。アマゾンは諸外国にサービスを提供しているが、この4か国以外すべての国の売上を合わせても売上総額の1割にも満たない。

2010~2012年はカナダも含まれていたが、アメリカ合衆国における売上の伸び具合が非常に大きなものとなっていることが、他国との比較で確認できる。元々アメリカ合衆国は人口の多さも含めた国力の大きい国で知られているが、アマゾンは同国の消費性向と非常によい相性を持っていたと考えてよいだろう。それゆえにアマゾンも大きな業績をあげることができるようになった。

アメリカ合衆国単独の仕切り分けとなった2013年以降に限り、積み上げ型のグラフにしたのが次の図。アメリカ合衆国のウェイトがますます高まっているのが分かる。

↑ アマゾンの地域別売上(億ドル)
↑ アマゾンの地域別売上(億ドル)

まさにアマゾンの成長はアメリカ合衆国とともに、といった実情ではある。

■関連記事:

アマゾンドットコムの売上推移などをグラフ化してみる

アマゾンジャパンの歴史を書き起こしてみる

(注)本文中の各グラフは特記事項の無い限り、記述されている資料を基に筆者が作成したものです。

(注)記事題名、本文、グラフ中などで使われている数字は、その場において最適と思われる表示となるよう、小数点以下任意の桁を四捨五入した上で表記している場合があります。そのため、表示上の数字の合計値が完全には一致しないことがあります。