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週に4日以上パチンコに通うハードパチンカーは33.0万人

不破雷蔵「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者
↑ パチンコを日々の娯楽としているような人は…?(写真:ロイター/アフロ)

大人の娯楽として認知度の高いパチンコ。その魅力のとりことなり、日々足を運ぶ人も見受けられる。高頻度でパチンコに通う、いわゆるハードパチンカーは実情としてどれほどいるのだろうか。総務省統計局による社会生活基本調査(※)の公開値から確認する。

直近となる2016年時点において、過去1年間に1日でもパチンコを利用したことがある人(行動者)の人数は960.4万人。

↑ パチンコの男女・年齢階層別行動者数(2016年)(万人)
↑ パチンコの男女・年齢階層別行動者数(2016年)(万人)

今調査では1年間を通して1日でもパチンコを利用した人だけでなく、利用頻度についても尋ねており、いくつかの仕切り分けで実情を確認できる。そのうち、一番利用頻度が高い項目「年に200日以上(週に4日以上)」に該当する人を集計したのが次のグラフ。

↑ パチンコの男女・年齢階層別行動者率(2016年)(年に200日以上(週に4日以上))
↑ パチンコの男女・年齢階層別行動者率(2016年)(年に200日以上(週に4日以上))
↑ パチンコの男女・年齢階層別行動者数(2016年)(年に200日以上(週に4日以上))(万人)
↑ パチンコの男女・年齢階層別行動者数(2016年)(年に200日以上(週に4日以上))(万人)

10歳以上全体比では男性は0.5%、女性は0.1%。総数は男性26.6万人、女性6.4万人、合わせて33.0万人。多いのか少ないのか微妙なところだが、閉店の日や気象状況、年末年始やお盆のお休みなどを併せ考えると、ほぼ毎日通っている人がこれだけいることになる。

比率も人数もほぼ同じ傾向で、男女共に20代前半でやや多め、それ以降は30代から40代までは低めとなり、50代ぐらいから値が増えていく。そして60代でピークを迎えることになる。パチンコの常連は60代が特に多いとの結果は、妙にリアルな話ではある。

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※社会生活基本調査

5年おきに実施されている公的調査で、直近分となる2016年分は2010年時点の国勢調査の調査区のうち、2016年の熊本地震の影響を受けて調査が困難な一部地域を除いた、総務大臣の指定する7311調査区に対して実施された。指定調査区から選定した約8万8000世帯に居住する10歳以上の世帯員約20万人を対象としている。ただし外国の外交団やその家族、外国の軍人やその関係者、自衛隊の営舎内や艦船内の居住者、刑務所などに収容されている人、社会福祉施設や病院、療養所に入所・入院している人は対象外。2016年10月20日現在の実情について回答してもらっているが、生活時間については2016年10月15日から10月23日までの9日間のうち、調査区ごとに指定した連続する2日間についての調査となる。調査方法は調査員による調査世帯への調査票配布と回収方式。

(注)本文中の各グラフは特記事項の無い限り、記述されている資料を基に筆者が作成したものです。

「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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