使ってる? 使わせてない? 使えない? 10歳未満の子供達のデジタル機器でのネット利用の実情をさぐる

↑ 使える機器でも保護者の指示で使わせていない場合も

インターネットの普及浸透に伴い、多様な端末でインターネットへの接続が可能となった。そのネット接続可能な端末に対し、子供達はどの程度インターネットへのアクセスをしているのだろうか。10歳未満の子供達における実情を、内閣府が2017年5月に発表した、低年齢層のインターネットに関わる利用実情を調査した結果報告書から確認する(※)。

次に示すのは各種インターネットに接続が可能、あるいは同型機種で可能なものもある端末の利用者に、その端末でインターネットを利用しているか否かを尋ねた結果。「使える機種だが使っていない」は実際にその端末でインターネットに接続ができるものの、意図的に使えないように利用させているなど(実質的に「使わせていない」)。「使えない」とは類似他機種では使えるものの、該当機種ではインターネットへのアクセスができない、端末そのものでは利用可能だができないように設定している、あるいはインターネットそのものが利用できる環境で利用していない(回線が引かれていない)などで、使っていない状況を意味する。

なお、インターネットを利用せずに使える機能も多々あるが、その場合には今件の判断には関与しない。また名前の後に「*」がついている機種は、回答数が50人未満のため、統計的ぶれが懸念されることから参考値としての掲載となる(精査の対象にはしない)。

↑ 子供の利用機器のインターネット利用状況(2017年1月、0~9歳、各機種利用者限定、択一)(*は参考値)
↑ 子供の利用機器のインターネット利用状況(2017年1月、0~9歳、各機種利用者限定、択一)(*は参考値)

実装機能や保護者の監視下で使われているか否か、利用される様式などが良く表れる結果が出ている。スマートフォンは8割近くが使っているが2割近くはインターネットに接続させていない。保護者がダウンロードしたネット非接続型のアプリを使わせているか、電話機能のみを利用させているのだろう。

契約切れのスマートフォンもほぼ同じような利用スタイルをしているが、こちらは自宅のWi-Fiに接続させてゲーム機やインターネット接続端末的な利用スタイルをしているのだろうか。また子供向け従来型携帯電話はほとんどが「使えない」。これは多分に、防犯用の携帯電話を利用していることを意味する。

パソコンはノートが8割、デスクトップではほぼすべてが「使っている」。ノートで1割強が「使っていない」なのは機動力があるため、自宅内でも保護者の監視下から離れた場所で使うケースがあるからだろうか。タブレット型端末もほぼ同じ値を示していることが、その推論の裏付けとなる。

ゲーム機は携帯型も据置型もほぼ2割強が「使っている」、5割が「使っていない」、2割強が「使えない」。据置型でやや利用率が高めなのは、ノートパソコンとデスクトップパソコンの機動力による違い同様に、保護者監視下に置かれているか否かの差異が現れたのだろう。

意外と言えば意外なのが、インターネット接続可能なテレビ。2/3近くの子供がインターネットへの接続をしている。もっともテレビの利用環境を想起すれば、子供だけでの視聴スタイルはさほど無く、家族そろって見るような場面であることから、この値も不思議な話ではないのかもしれない。

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※低年齢層の子供のインターネット利用環境実態調査

2017年1月1日時点で日本全国の0歳から9歳の子供を有する保護者を対象に、同年1月12日から1月30日にかけて行われたもので、保護者による子供の実情などを問う形となっている。調査標本数は2000人、有効回答数は1550人。調査方法は原則調査員による訪問配布・訪問回収法だが、訪問時間などの調整ができない場合に限り、ウェブ調査法や郵送回収法が併用されている(それぞれ11人、26人が該当)。標本抽出方法は層化二段無作為抽出法。