機動力に長け、本体そのものが持つ機能だけでなく実装するアプリケーションの活用とインターネットのアクセスを通じて得られるサービス・情報の力を合わせることで、魔法のツールと化すのが携帯電話。特にスマートフォンは携帯電話の概念を「携帯できる電話」から「携帯型総合情報端末」へとシフトさせる役割を果たしている。今回はそのスマートフォンにスポットライトを当て、現在の中高生がどの程度の時間を、機能を最大限に引き出す源となるインターネットへのアクセスに費やしているかについて、内閣府の「青少年のインターネット利用環境実態調査」(※)の結果をもとに、その実情を確認していく。

今調査によれば直近年となる2016年における小中高校生のスマートフォンを使ったインターネット利用率は次の通り。小学生15.5%、中学生39.8%、高校生89.0%となっている。

↑ デジタル機器利用状況(2016年11月~12月、小中高校)(複数回答)(該当機器でインターネットを利用)(主要機種・学校種類別)
↑ デジタル機器利用状況(2016年11月~12月、小中高校)(複数回答)(該当機器でインターネットを利用)(主要機種・学校種類別)

次に示すのは「スマートフォンでインターネットを利用している人」における、平日の平均的なスマートフォンによるインターネット利用時間。「未使用」が存在するのは、今件回答が平日の平均時間であるため。土日にのみスマートフォンでインターネットを利用する人も「スマートフォンを使ったインターネット利用者」に該当するので今件調査項目の回答者に該当する一方、平日の利用時間はゼロとなる次第。なお今件におけるスマートフォンとは一般のスマートフォンを指し、子供向けや格安スマホなどは該当しない。

↑ スマートフォンによるインターネット利用者における平日の平均インターネット利用時間(2016年11月~12月)
↑ スマートフォンによるインターネット利用者における平日の平均インターネット利用時間(2016年11月~12月)

青系統ほど短時間、赤系統ほど長時間となるように配色したが、大よそ学校種類が上になるに連れて赤系統が増える=時間が伸びていることが分かる。平日で1日2時間以上の利用者は赤系統となるが、小学生は約1/4、中学生は約5割、高校生では7割強にまで増える。男女差はあまり出ていない。あえて言えば小中学生ではやや女子の方が長い感はある。

この動向を、平均時間を算出することで確認できるのが次のグラフ。

↑ スマートフォンによるインターネット利用者における平日の平均インターネット利用時間(2016年11月~12月)(平均時間、分)
↑ スマートフォンによるインターネット利用者における平日の平均インターネット利用時間(2016年11月~12月)(平均時間、分)

小中高校生と綺麗な形で利用時間が伸びている。また男女差はほとんど無く、性別を問わずにスマートフォン利用者は平日から多分にインターネットを利用していることが分かる。ただし小中学生、特に小学生は女子の方がやや長め。高校生は3時間近く。ながら利用が含まれるとはいえ、1日の起きている時間のうち1/6程度をスマートフォンのネット利用に費やしている計算になる。

今調査ではスマートフォンには通常タイプ以外に子供向け、格安スマホ、携帯契約切れスマートフォン(無線LANからのネットアクセス専用端末としての利用)に仕切り分けがされており、それぞれの統計値が算出されているが、母数が少なく数字のぶれが大きいため、今回は精査を省略した。大勢に影響は無いが、将来それなりの数字が出るシェアを持つようになれば、改めて確認をしていくことにしよう。

■関連記事:

小中高校生の趣味や娯楽のインターネット利用状況をグラフ化してみる

ネットの平均利用時間は中学生1時間52分、高校生2時間3分。そのうちチャットやソーシャルメディアは何分ぐらい?

※青少年のインターネット利用環境実態調査

直近年分は2016年11月5日から12月11日にかけ満10歳から満17歳までの青少年とその同居保護者それぞれ5000人に対し、調査員による個別面接聴取法(保護者は訪問配布訪問回収法)で行われたもの。時間の調整ができない場合のみウェブ調査法(保護者は加えて郵送回収法)を併用している。有効回答数は青少年が3284人(うちウェブ経由は108人)、保護者は3541人(うちウェブ経由は55人、郵送回収法は34人)。過去の調査もほぼ同様の様式で実施されている。