固定電話の利用率、10代は平日ゼロの現実

↑ かつてはコミュニケーションメディアといえば固定電話だったのだが

平日はゼロ、10代の固定電話利用率

固定電話から携帯電話の音声通話、そして電子メール、さらにはソーシャルメディアと、コミュニケーションメディアは次々と新しいものが登場し、主流はシフトしていく。その現状を総務省が2015年5月に情報通信政策研究所の調査結果として公開した「平成26年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の公開値から探る。

次に示すのは平日のコミュニケーションメディアの平均行為率。要はどの程度利用されているかを示している。例えば10代のソーシャルメディアの値は50.7%とあるので、10代の5割は平日では、ソーシャルメディアを使ってコミュニケーションをしている計算になる。また、これらのツール以外にもコミュニケーション手段は存在する(直接口頭、手紙、貼り紙など)ことにも留意する必要がある。

↑ コミュニケーション系メディアの平均行為率(平日、2014年)
↑ コミュニケーション系メディアの平均行為率(平日、2014年)

全体では約半数が電子メールを用いている。それに続きソーシャルメディア、そして携帯電話と続く。固定電話、インターネット通話(Skype、LINEなどの音声通話(ビデオ通話含む))の利用者率が低めなのは、利用ハードルが高いことに加え、導入者自身が少ないことも一因。

世代別に見ると、コミュニケーション系メディアの世代間格差、様態の違いの大きさが改めて認識できる。10代はソーシャルメディアが一番多く、そこから値を落とす形で電子メールが続き、ネット通話と携帯電話が顔をみせる。固定電話は0.0%。詳細データで確認したが、端数切捨てでは無く人数の上でも一人もいない。

20代になると電子メールの利用率もグンと上がるが、まだソーシャルメディアの方が利用率は上。しかも10代以上に使われている。携帯電話による通話も1割強にまで上がる。ビジネス面で使う事例も増えるからだろう。しかし固定電話は今なお1%にも満たない。

30代以降は電子メールとソーシャルメディアの順位が逆転する。そしてソーシャルメディアや電子メールなどのデジタル系メディアの利用が減り、固定電話の利用が増えていく。興味深いのは携帯電話の通話利用が高止まりしていること。シニア層においても、携帯電話を介した通話の手法は十分に普及していることを意味している。また、デジタル系でも電子メールはそこそこ使われており、注目に値する。

休日動向は!?

同じ設問は休日においても行われている。

↑ コミュニケーション系メディアの平均行為率(休日、2014年)
↑ コミュニケーション系メディアの平均行為率(休日、2014年)
↑ コミュニケーション系メディアの平均行為率(休日における平日との差異、2014年)
↑ コミュニケーション系メディアの平均行為率(休日における平日との差異、2014年)

10代は全般的に利用率が増える。学業などで多忙なために知人とのコミュニケーションを行う時間的余裕が無かった分、休日に活性化するのだろう。特に相手の時間を拘束する、ネット電話や携帯電話での通話の利用機会が増えているのが特徴。

一方20代以降になると電子メールの利用率が大きく下がる。また固定電話の利用率も落ち込む。平日のこれらのメディア利用が就業によるもの、または就業場の端末を利用していたことを示唆する動きである。仕事では電子メールで連絡をするため利用することになるが、プライベートでは使わないために利用率がその分落ちるということだ。プライベートでは使う事例が多いからか、ソーシャルメディアの利用率が上昇している世代も複数で見受けられるのも、公私を使い分けている様子を想像させる。

主にスマートフォンの普及に伴い、ソーシャルメディアの利用性向は上昇のさなかにある。今後も引き続き、デジタルメディアのコミュニケーションツールのシフト化、固定電話の非利用化がさらに進むに違いない。

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