ラーメンで一番好かれているトッピングとは
牛丼、カレーライスと並び、庶民的な料理という観点で「国民食」と評されることが多いラーメン。由来は諸説あるが明治維新以降に中華そば(南京そば)をベースとして開発された麺類メニューであるとの話が有力。そのラーメンを個性付ける要素の一つがトッピング(具材)。カレーライスやアイスクリームのように好みのトッピングを加え味にアクセントを添えたり、トッピング自身の味をラーメンと合わせることにより、一層の旨さの高みに登るのを堪能することもできる。
そのトッピングについて代表的な種類を挙げ、好きなものを答えてもらった結果が次のグラフ。これはライフメディアのリサーチバンクが2014年3月に発表した「ラーメンに関する調査」からのもので、今件項目では3か月に1度以上ラーメンを食べたことがある人を対象にしている。またあくまでもラーメンとの組み合わせという観点で、個々の具材だけについて好き嫌いを述べてもらったわけでは無いことに注意。
他の項目から抜きんでる形で最上位についたのは「チャーシュー」。3/4もの人が「ラーメンのトッピングのチャーシューは素晴らしい」と答えている。サービス精神旺盛な店舗がメニューとして提供するチャーシュー麺のように、器の表面部分をチャーシューが覆い尽くし、麺もスープもほとんど見えない状態で差し出されると、それだけでうっとりしてしまう人も少なくあるまい。
次いで多い回答のトッピングは「ネギ」。意外さを覚えるかもしれないが、最近では焼きネギなど多様な調理法でネギをトッピングの主役的に用いるラーメンも見受けられるようになり、支持を集めたのだろう。あの独特の香りと新鮮味あふれる食感が、ラーメンの麺やスープの重厚な旨味にアクセントを加え、しかもそれらを打ち消すどころか引きたてる役割を果たす。チャーシューのように時として主役を奪い取るようなきらびやかさは無いが、その存在感に想いを馳せる人も多いはず。
「メンマ」「煮玉子」「もやし」「のり」など、ラーメンのトッピングとしては定番なものが続くが、意外にも定番中の定番、どのような種類のラーメンにも加わっていないと物足りなさを覚える「なると」は支持率が低い。添え物としては著名だが、味わいの点では評価されていないようだ。
これを男女別に見たのが次のグラフ。
「チャーシュー」「ニンニク」「バター」のような濃い味わい、ボリューム感を積み増すタイプのトッピングは男性の方が回答率が高い。そしてそれ以外では概して女性の方が高回答率を示している。女性はラーメンにおいては、トッピングで多種多様なものを選ぶ傾向にある。特に「煮玉子」は男性と比べ、「メンマ」との間の順位をひっくり返すほどの高評価を受けている。「もやし」「わかめ」「キャベツ」のような、ヘルシー色の強いトッピングで男性を大きく上回る値が出ているのも特徴的。
全般的な傾向として、例えば女性へラーメンを勧める際には「トッピングは油系、濃い系以外のものなら色々と取りそろえたものを好む」という辺りが無難になるだろう。もちろん今件はあくまでも平均的な結果であり、すべてのラーメン好き、あるいは男性・女性に当てはまるものでは無いのは言うまでもない。
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