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タイガー・ウッズがブリヂストンとボール契約

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
ブリヂストンとボール契約を結んだタイガー・ウッズ(写真:Splash/アフロ)

タイガー・ウッズがついに新契約を結んだ。ブリヂストンゴルフとの初めてのボール契約。契約期間や契約金額といった詳細は当然のことながら明かされていないが、1年3ヶ月と数週間ぶりに戦線復帰を果たしたウッズの2017年に向けた始動として大きな注目が集まっている。

12月上旬にバハマで開催されたヒーロー・ワールド・チャレンジは、ウッズのゴルフの回復具合とともに、彼の手に握られるクラブとボールに世界の視線が集まっていた。

というのも、ウッズは2000年にナイキゴルフと総合契約を結んで以来、同社のクラブとボールを使い続けてきたが、今年8月に同社がゴルフ用具市場から撤退したため、ウッズはクラブやボールにおいては他社との契約を検討、模索中だった。

そして、復帰戦となったヒーロー・ワールド・チャレンジでウッズが練習段階から使い始めたのがブリヂストンのB330ーS。この時点では、まだ契約は交わしておらず、「さらに検討する」とされていたが、ついに正式に契約を交わした。

だが、振り返れば、ウッズの心は早い段階から決まっていたのかもしれない。

「ボールは最も重要なクラブだ」

そんなフレーズをバハマで口にしていたウッズは、以前からボールの重要性を強調していた。クラブの前に、まずボール。そんなウッズのプライオリティの置き方は昔も今も変わっていない。

それを裏付ける言葉がブリヂストン側からも漏れ聞こえてきた。ナイキが用具市場からの撤退を決めると「その直後にウッズ側からコンタクトがあった」そうだ。

クラブ契約はいまなお未定。ヒーロー・ワールド・チャレンジでは、ウッドはテーラーメイド、アイアンはナイキを使用していたが、ウッズ自身の新ブランド、TGRによる新展開となれば、既存ブランドの買収なども含め、やや時間がかかる可能性もあるだろう。

ともあれ、ウッズが自ら口にした「人生の第2章」がいよいよ始動。ゴルフ界の2017年は賑やかになりそうだ。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、ラジオ福島、熊本放送でネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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