“ウッズのコース”建設に精力的に活動中。 世界ランク321位のタイガー・ウッズは、いつ復帰する!?

昨年8月を最後に試合から遠ざかっているウッズ。復帰はいつどこで?(写真/平岡純)

【ウッズ、活動している!?】

来週の世界選手権シリーズ、デル・マッチプレー選手権に出場する世界ランキング上位64名が確定したという知らせを耳にして、ふと思ったことがある。

今、あのタイガー・ウッズの世界ランキングは何位になっているのだろうか、と。

すぐさま調べてみると、驚くなかれ、321位まで後退していた。

それもそのはず、昨年8月のウインダム選手権を最後に試合から遠ざかり、その後に続けざまに2度も手術を受けた腰の治癒を待っているのだから、世界ランキングが後退していくのは当然だ。

今年2月ごろには、「腰の状態が悪化の一途で座っていることすらできない」等々、さまざまな噂も流れたが、どうやらそれは真実ではないようで、昨今のウッズはすこぶる“元気そうに”動き回っている。

とはいえ、それは試合会場ではない別の場所での話だ。

こんな笑顔を早く試合会場で見たい(写真/平岡純)
こんな笑顔を早く試合会場で見たい(写真/平岡純)

【2つの“ウッズのコース”】

3月上旬。ウッズは自身の手で設計監修する新たなゴルフ場の建設用地の視察のため、テネシー州のトンプソンズ・ステーションなる街に居たという。

1229エーカーという広大な土地に“ウッズのコース”を造る150ミリオン・プロジェクトが、すでに動き始めているそうだ。

この新しいゴルフ場も、すでに完成しているテキサス州ヒューストンのゴルフ場も、同じディベロッパーによる事業。そのディべロッパーとタイガー・ウッズ・デザインが協力して“ウッズのコース”建設を進めており、タイガー・ウッズ・デザインを率いているのは、あのバイロン・ベルだと聞いて、懐かしさを覚えた。

そう、バイロン・ベルといえば、ウッズの幼いころからの親友で、その昔、ウッズの相棒キャディだったスティーブ・ウイリアムスのピンチヒッターとして、あるいはウッズの心の癒し役として、幾度となくウッズのバッグを担いだ、あのベルだ。

20年超に渡り、世界ナンバー1プレーヤーとしてゴルフ界を席巻してきたウッズだが、その一方で、ビジネスのための下地作りにもぬかりはなかったようで、幼馴染みにしっかりガードさせているゴルフ場建設プロジェクトは、今や、いやいや戦線離脱中の「今は」、ウッズの生活や興味の要になっている様子だ。

【ウッズの復帰は、いつ?】

テネシー州の建設用地を視察したのと同じ週、テキサス州の“ウッズのコース”、ブルージャック・ナショナルのパー3コースがオープンし、ウッズはそちらにも足を運んだ。

このブルージャック・ナショナルはプライベートコースで、オープンと同時に関係者やその家族たちが「処女ラウンド」を行なった。そして、ウッズが見ている目の前で11歳の少年が、いきなりホールインワンを達成。

そんなストーリーが米ゴルフ界を賑わわせたのも束の間、ウッズのゴルフ場建設やパー3コースの開場、そこでのホールインワンの話は、すぐさま人々から忘れ去られてしまった。

そして今、ゴルフ界が待ちわびているのは、やっぱりウッズの早期復帰だ。

マスターズを来月に控えた今もなお、ウッズの復帰時期や復帰の可能性はクエスチョンマークが付けられたままだが、昨年覇者のジョーダン・スピースが主催するチャンピオンズディナーには出席すると見られている。

昨年のマスターズ練習日にウッズからヒントをもらったスピース(写真/舩越園子)
昨年のマスターズ練習日にウッズからヒントをもらったスピース(写真/舩越園子)

そう言えば、昨年のマスターズの開幕前、スピースはウッズ、そして長老のベン・クレンショーと一緒に練習ラウンドを回り、その際のウッズのショットやパットの練習の仕方から大いなるヒントとインスピレーションをもらい、「そのおかげで僕は優勝できた」。スピースのあの優勝は、ウッズあってのグリーンジャケットだった。

ウッズの存在は、世界ランキングが何位になろうとも、戦線離脱していようとも、やっぱり多大で、その影響力も影響の与え方にも特別なものがある。そんなウッズのスペシャル感を今年のオーガスタで感じることはできるだろうか。

マスターズまでの数週間。米ゴルフ界は、ひたすらウッズの復帰を待ち詫びている。

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て、89年に独立。93年渡米。以後、米ツアー選手たちと直に接し、豊富な情報や知識をベースに米国ゴルフの魅力を独特の表現で発信し続けている。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。26年間の米国生活に区切りを付け、2019年から日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、さらには武蔵丘短期大学客員教授を務めるなど活動範囲を広げている。

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