ヒゲダン、海外チャートにもランクイン。「Pretender」を超える記録的大ヒット曲の兆し
●最新曲「I LOVE...」、ロングヒットの兆しがみえてきた
Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)の躍進が止まらない。定額制音楽ストリーミングサービスApple Musicにおけるワールドワイドな『TOP 100 GLOBAL』チャートで「I LOVE…」が42位にランクイン。43位がリル・ウージー・ヴァート「Trap This Way(This Way)」、44位がビリー・アイリッシュ「bad guy」という並びのなか大健闘といえるだろう。しかも、ランキング上昇傾向にある。
さらに、国内では3月23日付Billboard JAPAN Hot 100チャート、TOP20内に1位「I LOVE…」、2位「Pretender」、7位「宿命」、8位「イエスタデイ」、11位「115万キロのフィルム」、17位「ノーダウト」と、人気ナンバー6曲がランクイン。驚異的な人気がうかがえる。
これらチャートから読み取れるのは、Official髭男dism が2020年2月12日にリリースした最新曲「I LOVE...」のロングヒットの兆しがみえてきたことだ。通称“ヒゲダン”として親しまれている彼らが提示する2020年の新しいJ-POP像。本作が、昨年リリースし、国民的ヒット曲となった「Pretender」を超える楽曲ヒットになりつつある。すでに「I LOVE...」はYouTubeで34,502,992回再生を超え、猛スピードで拡散を続けているのだ。
●オリコンとBillboard JAPANによる記録的ランキングデータ
「I LOVE...」は、3/23付オリコン週間ストリーミングランキングで5週連続1位を獲得し、3/23週間再生数にて2018/12/24付よりスタートした同ランキング集計開始以降歴代最高週間再生数を記録。3/23付オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキングにて通算7週目の1位を獲得し、大ヒット曲「Pretender」や「宿命」を大幅に上回るペースで配信開始8週目で25万DLを突破中だ。
Billboard JAPANのストリーミング・ソング・チャートでは、8,859,135回再生を突破し5度目の1位を獲得。週間再生回数の歴代最高記録を更新した状況であり、総再生回数は 4,700 万回を越え、ダウンロード・ソング・チャートでは4週連続1位、動画再生チャートでも1位を記録しており、ヒゲダンは Billboard JAPANにて3冠を獲得している。
●新ヒットの方程式=エモーショナル×TVドラマ主題歌
「I LOVE...」で歌われているのは、タイトルの通り“I LOVE YOUをストレートにはいえない感情、関係性を匂わせる展開”というもどかしさ。心地よいミディアムな曲調ながらハイハットを隠し味的に刻むダンサブルなグルーヴで楽しませてくれる。ヒゲダンらしさである、耳をつかむメロディとボーカリゼーションを織り成しつつも、絶妙に進みそうで進みすぎない焦らしの展開。そして思わず踊りたくなる高揚感という美しきカタルシスを与えてくれる。
近年、ポップ・ソングの重要キーワードに“エモーショナル”がある。米津玄師「Lemon」、King Gnu「白日」、秋山黄色「モノローグ」など、エモーショナルに感情表現過多なナンバーがヒットを手にしているのだ。さらに共通するのは、TVドラマ主題歌であることだ。
「I LOVE...」が主題歌となった、佐藤健・上白石萌音主演のTBS系火曜ドラマ『恋はつづくよどこまでも』の視聴率は毎週のように右肩上がりで更新され、最終回は15.4%を記録する大ヒットとなった。ヒットドラマとヒット楽曲という相乗効果もあり、ヒゲダンによる主題歌「I LOVE...」は、各音楽配信チャートで「Pretender」を超え23冠を獲得している。
もしかしたらまだ「I LOVE...」を聴いたことないリスナーはたくさんいるかもしれない。しかし、「I LOVE...」は2020年を代表するヒット曲へと駆け上がる切符を手にしたように思う。音楽ストリーミングサービスによる再生数がヒットの指標となった現在。現在進行形でJ-POPシーンを革新するトップランナーとして、怒涛の躍進を続けるヒゲダンの活躍が今年も年末へ向けてどこまで伸びていくか楽しみだ。
Official髭男dism オフィシャルサイト