配信リリースが続くケツメイシ、最新アルバム『ケツノポリス11』や初のドーム公演について聞いてみた
夏といえばケツメイシ。今年の5月から毎月新曲を配信し続けている彼らが10月24日(水)、2年振りとなるアルバム『ケツノポリス11』をリリースする。10月27日(土)・28日(日)には初のドーム公演となる『ケツメイシ LIVE 2018 お義兄さん!! ライナを嫁にくださいm(_ _)m in メットライフドーム』(←テーマは”祭”ゆえに、楽しそうなBEST&新曲セットリストになりそうな予感!)の開催も控えており、ケツメイシの夏は10月へ突入しても終わらなそうだ。
先駆けて新曲リリースが、5月末に配信された「カンパイの唄」から「夏のプリンス」、「風は吹いている」と続く中、要注目のポップ・アンセムとして9月19日(水)、“テレビ朝日バドミントン中継イメージソング”として話題の「夢中」が配信リリースされたばかり。ケツメイシ王道のメロディアスな四つ打ちナンバーに仕上がっており、ピアノによるイントロがキャッチーなポップ3部作「さらば涙」、「友よ 〜 この先もずっと…」、「はじまりの予感」に続くヒットの予感を感じた。アルバムのレコーディングで多忙を極めるメンバーに話を聞いてみた。
【ケツメイシ・インタビュー】
――5月末に配信された「カンパイの唄」以降、ケツメイシは毎月配信リリースが続いてます。こういった、話題を常に途切れさせない手法は、情報過多なネット時代において旬なマーケティング手法だったりします。意識されました?
RYOJI(Vo):えっ、……だとしたら偶然ですね(笑)。
RYO(MC):そんな作戦会議をしたことは一度も……。
DJ KOHNO(DJ):言われたら嫌がる年頃だから。あ、(レコード会社に)やられてたか……。
――毎月新曲が聴けるのはファンにとっては嬉しいですし、新規ファンへのアプローチも増えていい試みだと思います。その集大成として、山場であるアルバム『ケツノポリス11』のリリースやドーム公演があるのもいいですよね。しかも、大蔵さんがストリーミングサービスSpotifyでご自身がお好きな曲を集められて夏うたプレイリストを作られていたのも素敵でした。
大蔵(MC):Spotifyさんに誘っていただいて。『カンパイの唄』をテーマに夏に似合う曲をたっぷり選んでみました。
https://open.spotify.com/user/spotify/playlist/37i9dQZF1DX8agCY58iil0?si=3IUnr8_fTGae4YTJxKRrSQ
――まさにお酒呑みながらにピッタリな選曲で。
大蔵:Spotifyの方と一緒に、オリオンビールを呑みながら選曲したんですよ。レゲエっぽい曲を多めにして。逆に「こういう曲どうですか?」って提案してもらったり。勉強にもなりました。
RYO:えっ、じゃあ作らされたプレイリストなの?
大蔵:じゃない、じゃない(笑)。ちゃんと自分で選んでますよ。
――大蔵さん、プロフェッショナルなDJでもありますもんね。ケツメイシってストリーミングサービスでの再生回数が高いんですよ。季節感があったりシチュエーションが明確な名曲が多いので、人気プレイリストへの選曲されやすさもあると思います。再生回数がすごい勢いでのびてますね。
RYOJI:曲を聴いてもらえる機会が増えるっていうのは嬉しいことだよね。まずは音楽を聴いてもらいたいから。
――5月末にリリースされたオリオンドラフトCMソング「カンパイの唄」は、オリオンビールとのコラボレーションが話題となりました。沖縄県外出身アーティストで初のCM起用だったそうですね。
RYOJI:嬉しいことですよね。沖縄の方には、僕らはデビューの頃から応援していただいていて。ほんと感謝しかないです。「カンパイの唄」は、沖縄でのカンパイ風景をイメージしながら作った曲です。
――8月8日(水)にCDシングルとしてもリリースされた「夏のプリンス」は、『プリンスホテル 2018 Do! 夏プリ CMソング』ですよね。夏うた名曲をたくさんお持ちのケツメイシが、あらためて真剣にピュアな夏休みソングへ向き合ったナンバーに驚きました。
RYOJI:最近、子どもたちが外で遊びづらくなってるじゃないですか? 川遊びとか木登りとかもなかなかできないし。特に今年は猛暑だったから、外にすら出れなかったろうし。でも、子どもの頃に外でカブトムシ取ったり、夏らしい体験をしてもらえたら嬉しいですよね。そんな思いを込めた曲なんです。
RYO:これまで、夏うたっていうと恋人の夏であったり、ドライブの夏、海の夏があったり。今回は、親子の夏みたいな。昔は、子どもと一緒に遊んだりしましたから、今はもう子供がでっかくなって全然寄り付かなくなったけどね(笑)。あ、でも数年後、孫とかありえるもんなぁ。いつか、”孫との夏”みたいな曲も(笑)。
一同:(笑)。
DJ KOHNO:ポップな夏休みソングなので、親と子どもってところで懐かしい気持ちで聴いてくれたら嬉しいですね。シンプルだけど、逆に1周回って新鮮な曲になったんじゃないかな?
大蔵:自分も、子ども時代を振り返って「こんなのあったな〜」って思いだしながら歌詞を書きました。平成も終わりますけど、古き良き昭和の夏を歌詞に反映できたかな。
――昭和といえば「夏のプリンス」とともに両A面でリリースされた「風は吹いている」は、TVアニメ『深夜!天才バカボン』のエンディングテーマに起用されていますね。
RYO:なかなか刺激的なアニメで(笑)。
大蔵:めっちゃ話が飛びまくって、エンディングの曲「風は吹いている」で落ち着くっていうね(笑)。
RYOJI:デモの段階から、雰囲気がバカボンのエンディングに合いそうだなってイメージだったんだよね。
――そして、個人的にイチオシ曲なのですが、“テレビ朝日バドミントン中継イメージソング”となった最新曲「夢中」は、スポーツに限らず頑張っている人の背中を押してくれる元気をもらえる曲ですね。
DJ KOHNO:僕も気に入ってます。ちょうどサッカーのワールドカップをやっている時期に作っていたので、個人的にはサッカー好きなので、より感情移入できる曲となりました。もちろん、バドミントンのイメージソングなんですけどね。
RYOJI:バドミントンは今、すごく日本が強いんですよ。それこそ、選手がテンションあがることだけを考えてアレンジしました。
RYO:世界大会に出るようなすごい選手って、それだけに全力で全てをかけている方ですよね。周りの人は“頑張ってるね”っていうかもしれないけど、自分的にはそれが当たり前で頑張ってるつもりなんてないかもしれない。そんなことを、子どもが遊びながら時間を忘れて夢中になっている様子に掛け合わせて歌詞を書きました。
大蔵:それを敢えて、スポーツに限定した言葉を使わないよう工夫しました。
――なるほどです。さらに、今後たまひよCMソング「ライフ」のリリースも控えているんですよね? 明るい未来を連想させるあたたかいミッドバラード。今年も働きますねぇ。
RYOJI:ははは(笑)。すごいシンプルなサビですね。ミディアムにメロディアスで。この曲に関しては、ラップの内容がいいので、歌詞をぜひチェックして欲しいですね。
RYO:さっきスタジオで録音してたんですよ。
大蔵:さっき録ったのは違う曲だよ(小さな声でボソッっと耳打ち)。
RYO:えっ……(笑)。
一同:(爆笑)。
――ふふふ(笑)。アルバムに向けて、毎月配信リリースが続いて。ドーム公演に向けて、今年の夏はお忙しそうですね。
RYOJI:やられましたね(笑)。働いてますね(笑)。去年ツアーが終わってからずっとループ感があるっていうか、ルーティン感のある生活になっています。でも、今年はまだハワイ以外ではライブをやってないので、レコーディングが続いている感覚ですね。なので、ライブは10月の『ケツメイシ LIVE 2018 お義兄さん!! ライナを嫁にくださいm(_ _)m in メットライフドーム』に集中したいと思います。
――では最後に、10月27日(土)・28日(日)と、開催も近づいてきたメットライフドーム(←埼玉です!)でのライブについてファンへメッセージをお願いします。
RYOJI:リラックスして来てほしいですね。遊びにくる感覚で。テーマはお祭りで、広く古いのから新譜までカラオケ大会気分なんで。自分用に喉スプレーを持ってくる感じで(笑)。
大蔵:ファン投票でリクエストを受け付けた日産スタジアム公演のときより、自分たちでセットリストの選曲をしているのでちょっと深いかな。間とか繋がりも大事にしながらね。メンバーの気持ちもより入りやすい曲が選ばれていると思います。
DJ KOHNO:今年、国内でやる唯一のライブなんですけど。僕たちって、そこに向けて“死ぬ気で頑張ります!”みたいなグループじゃないので“一緒に遊びましょう!”って感じですね。
RYO:あと数ヶ月しかないんで、走り込みをして、疲れない体っていうのを逆算して作って死ぬ気でがんばります(本気の表情!)。
DJ KOHNO:いきなり俺のコメントを全否定をしないでください(笑)。
一同:(笑)。
大蔵:1日3万5,000人キャパはけっこう大きいステージなので。いい感じの時間をみんなで共有できたらって思います。楽しみにしていてください。
ケツメイシ・オフィシャルサイト