いま、福岡新世代バンドが熱い理由 ーー Attractions、STEPHENSMITHなどの活躍

●注目の福岡新世代バンド・シーン

2017年末、早耳な音楽ファンの間で盛り上がりつつあるのが“福岡新世代バンド・シーン”だ。いわゆる、サンハウスからはじまった80年代めんたいロックや、90年代に渋谷系的なカルチャーともシンクロしたsmall circle of friends、instant cytronというレジェンド的存在。そして90年代以降、PANICSMILEやナンバーガール、MO’SOME TONEBENDER、nontroppo、DOESなどを生み出してきた音楽に熱い福岡カルチャー。

その後もThe Cigavettes、band A、HOLIDAYS OF SEVENTEEN、藤原さくらの活躍など、シーンは常にアップデートされてきたがここ数年、20代中盤~後半のミュージシャンが成熟期に入り、新世代バンド・シーンが生まれつつある。きっかけは、緩やかにつながる福岡のイベンターABOUT MUSICが開催するイベントや、個人イベンターの活躍、九州内の音楽好きが集まり2015年にスタートした『cocono fest』を中心に、ライヴハウスUTERO やKIETH FLACKなどに集まる音楽コミュニティーの存在だ。

もちろん、次世代が育ってきた土壌としては、今年で25周年を迎えた九州最大級の野外フェス『Sunset Live 2017』や、音楽愛の強いラジオ・メディアによる音楽文化の継承もあったことだろう。さらに福岡は、地元を拠点としながらもアジアや東京へ近いという地の利も、飛躍の理由のひとつかもしれない。

●両極!? AttractionsとSTEPHENSMITHの存在。

なかでも、注目したいのが先日、下北沢のライブハウスTHREEにて初の東京公演を行ったロックバンド、Attractions(アトラクションズ)だ。満員のライヴ会場には、早耳でアンテナを張っている感度の高い音楽ファンや、業界関係者が集まるなど、とても熱いダンサブルなライヴが繰り広げられていた。そんなAttractions は、福岡在住ながらもSpotifyの人気プレイリスト「Tokyo Rising」(※日本の楽曲を海外へ向けて発信することを目的)、「TOP HITS JAPAN」などにピックアップされ人気チューン「Knock Away」がすでに30万再生を突破、バイラル・チャート8位(※SNSでのバズ具合を音楽チャートに反映)を記録している。福岡の人気アパレル・ショップBINGO BONGOが、所属レーベルGIMMICK MAGICを運営していることも気になるポイントだ。

Attractions
Attractions

さらに、当日はAttractionsをサポートすべく、東京進出を果たしたばかりのSTEPHENSMITH(スティーヴンスミス)が2マンとして出演。MCで、影響を受けてきたアーティストとしてAttractionsを立てつつも、いい意味でAttractionsとは異なるブルースやインディーR&Bの影響を感じさせるスロウタッチな音楽性で会場を湧かせた。

STEPHENSMITH
STEPHENSMITH

注目の福岡シーンだが、2017年12月12日(火)、前述した福岡出身の注目のニューカマー、STEPHENSMITHと、MADE IN HEPBURN、ALTER EAGO(オルターイーゴ)等が出演するイベント『FUKUOKA CALLING』が渋谷・サラヴァ東京で開催される。当日は、福岡最新スポットを紹介するジン(フリーペーパー)や、福岡のレアな日本酒を楽しめるなど注目の夜になりそうだ。さらに、福岡にはCOLTECO、Melotronmelonなど、まだまだ熱いバンドが様々な音楽ジャンルを通じて活動している。引き続きミュージック・シティ=福岡音楽シーンに注目していきたい。

●いま観ておきたい、注目の福岡バンド4組

Attractions

2016年福岡で結成。5人組ロックバンド。福岡発世界基準の音を鳴らすべく、20年間にわたり福岡のカルチャーを牽引してきたアパレルショップ『BINGO BONGO』が設立した音楽レーベルGIMMICK-MAGICの第1弾アーティストとしてデビュー。Foster the PeopleやPassion Pitを彷彿とさせるハイトーンの歌声など、UKインディ・ロックとのリンクを感じさせるサウンドが魅力。9月には、東京からyahyel、韓国からKIRINを招き、自身の1st EP『Attractions』のリリース・パーティーを開催。10月4日に同EPが全国リリースされ話題となった。

http://attractions-music.com

STEPHENSMITH

2013年福岡で結成。東京進出した平均年齢24歳によるトリオ・バンド。ブルース、R&B、AORなどルーツ・ミュージックを現代へ昇華した楽曲、スリー・ピースならではのミニマルな構成に反して厚みのあるサウンドが魅力。生バンドであることを強く意識したライヴでこれまで多くのバンドと対バンしており、過去にはlucky tapes、踊ってばかりの国、おとぎ話、ROTH BART BARON、KONCOS、雨のパレード、LILILIMIT等と共演している。昨年10月19日にリリースした7曲入り1stアルバム『sexperiment』を先日高音質ハイレゾ配信したばかり。

https://twitter.com/steve_s_info

MADE IN HEPBURN

グッドなバンド・グルーヴとメロウなエレクトロ・サウンドが魅力な音楽集団。シカゴから来日したという設定(!)で、ほとんど福岡市で過ごしているという物語もユニーク。11月17日には、同じく福岡を拠点とするCOLTECOによる「Now and then(COLTECO REMIX)」を配信したばかり。12月13日には、初のCD作品『Yellow』をタワレコ限定でリリース。メンバーは、MryM (Syn.vo.samp)、Goe (Bass)、3代目 J”SHO-DAI (Drum)、アウトレイジ タクミ ビヨンド カルロス ジェフ(Gu.syn)、HSN Gorilla (Gu)、moneYNomura(空間デザイナー)の6名。

https://madeinmih.thebase.in

ALTER EAGO

2014年福岡で結成。注目のエレクトロ・バンド。静謐なミニマリズムとセンスあふれる透明で硬質なメロディライン。音選び、アレンジ、音響設計全てが美しい一滴の結晶として産み落とされ、秘めた熱気がエッジの鋭い音として迫ってくる。2015年に1st mini album『UNDERSEA』全国流通後、今年の10月5日には初のカセット音源『Cloud/The Echo of Juvenile』をオンライン、ライヴ会場限定で販売中。福岡を代表するフェス『ミュージックシティ天神2017』メインステージに抜擢され、福岡市科学館のプラネタリウムでドームライヴを行うなど注目の存在だ。

http://altereago.uh-oh.jp/

イベント概要:『FUKUOKA CALLING』

渋谷で開催、福岡の最新ハイカルチャー紹介イベント

日程:2017年12月12日(火) OPEN 19:00/START 19:30

出演: STEPHENSMITH、MADE IN HEPBURN、ALTER EAGO、(Guest)Lululu

チケット:ADV:2,300円(1DRINK別) DOOR:2,800円(1DRINK別)、学割あり

http://fukuoka-calling.peatix.com

会場:渋谷 SARAVAH東京

〒150-0046 東京都渋谷区松濤1丁目29-1 クロスロードビルB1

http://l-amusee.com/saravah/