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ニュースも動画時代に突入。動画ニュース・アプリ『ViMET(ビメット)』が人気急上昇なワケ

ふくりゅう音楽コンシェルジュ
EMET Creation株式会社 柳本創 氏

動画市場の躍進、そのルーツは音楽プロモーション・ビデオ?

昔話をしよう。

1980年代、音楽アーティストが自身の作品を知ってもらうために、楽曲の世界観を視覚化するために、動画を活用したプロモーション映像を制作した試みは“酔眼”だった。映像は、使用意図の通りプロモーション・ビデオ(通称PV)と呼ばれ、80年代にMTVなどのテレビ・メディアでの人気をきっかけに一大ムーブメントを生んだことは、ネット時代の動画人気につながるターニング・ポイントだ。

その後、アーティストはこぞってプロモーション・ビデオを制作したことは言うまでもない。映像力で訴えかける動画作品の魅力。ネット時代に突入した現在でもプロモーション・ビデオは、YouTubeなど動画メディアを支える人気作品であり、時代が変わりCDセールスが落ちていく昨今、プロモーション・ビデオ(PV)はミュージック・ビデオ(MV)として確固たる価値を築き上げ、主流のリスニング環境がコンポやラジカセ、ウォークマンから、画面付きのスマートホンとなった現在、主従逆転しているかのような現象は見逃せない。

動画レシピ・メディアが急成長

2016年以降、料理のレシピを簡単な動画で観られるレシピ動画が急成長し話題となった。

ある種、プロモーション・ビデオの手法をジャンルを超えて再構築した好例だろう。そもそも、音楽は1曲単位では分数も短く、MP3など圧縮技術の進化も早く、ネット時代の様々なサービスにおいて、動画配信、配信販売、聴き放題サブスクリプション・サービスの導入など、いち早くデジタル革命の先頭を突き進んできた存在だ。

これまで料理のレシピは“夕食の献立を考え、材料や作り方をテキストや写真で見る”というものだった。それがこの約1年の間で、調理時のみではなく移動中などのスキマ時間でもレシピ動画が観られるようになり、制作過程をポップに伝える動画はエンタメ性もあり“知るきっかけ”として絶大な支持を集めた。結果、人気動画レシピ・メディアが続発したことは言うまでもないだろう。

動画ニュース市場が急成長

動画ニュース・アプリ『ViMET(ビメット)』
動画ニュース・アプリ『ViMET(ビメット)』

そんななか2017年は、動画ニュース市場が急激な成長をみせている。

なかでも気になったのが、インターネットにおける人気動画(Twitter動画やYouTubeなど様々な動画コンテンツ)をジャンル別にカスタマイズして提案してくれる、EMET Creation 株式会社動画による動画ニュース・アプリ『ViMET(ビメット)』だ。

他社の動画ニュース・サービスがオリジナル動画を作成し、分散型動画配信と言われるSNSにおける配信展開をみせるところ、『ViMET(ビメット)』は中央集権型としてサクサクとしたアプリの操作感を武器に、話題の動画を独自のアルゴリズムでリコメンドするサービスが、ユーザーからの支持を集めている。

国内No.1ニュース動画アプリという実績

『ViMET(ビメット)』は、2017年5月には40万ダウンロードを突破し、App Storeランキングで『NewsPicks』等人気ニュース・アプリと肩を並べ、国内No.1動画ニュース・アプリとして、ユーザー評価も高く上位にランクインしていることも気になった。

最新ニュースはもちろんエンタメなど、各ジャンルを取り揃えた話題の動画を“いつでもどこでも”かつ“気軽”に観られる使い勝手の良さが特徴であり、まるで朝のワイドショー番組の再構築とでも言うべき、新鮮かつ便利なユーザー体験に可能性を感じた。“注目動画をいかに快適な体験として届けるのか?”といった、ユーザー目線を理解した技術力の高さに注目したい。

EMET Creation 柳本創 氏に、躍進の理由を聞いてみた

●今後の動画ニュース・アプリ市場はどうなっていくと予想するか?

柳本:スマホがこれだけ普及し、通信環境も急速に改善を続けていますから、スマホで動画ニュースを観る習慣は必ず来る未来だと確信しています。ギガモンスター等キャリア各社によって通信環境に劇的に大きな改善が行われた2017年こそ、その未来が訪れるタイミングだとユーザー数の増加をみて日々自信を深めています。

●動画ニュース・アプリ『ViMET(ビメット)』の今後の計画は?

柳本:動画ニュース・アプリとしてベストなサービスにするために、今後はマーケティング施策、コンテンツ拡充、データ解析に注力していきます。今まではオーガニックの成長のみで進めていましたが、今後は調達資金をもとに積極的なマーケティングを行っていく計画です。

「動画ニュースといえばViMET(ビメット)」と、日本中の誰もが思い浮かべるようなポジション、ブランドを確立したいと考えています。コンテンツ拡充については、今後はオリジナル・コンテンツの配信、コンテンツ提携など配信動画の多角化を進めることで、日々提供する動画の質と数を高めていく予定です。

スマホにおける動画エンタメ体験 再構築メディアの勝者は?

情報過多なニュースやエンタメ動画を、ユーザーごとにカスタマイズして快適な視聴体験で届けてくれる動画ニュース・アプリの存在。2017年、盛り上がり始めた動画ニュース・サービス市場は、音楽エンタテインメントの進化という視点においても気になるサービスだ。

動画ニュース・アプリ市場の先駆者『ViMET(ビメット)』、使い勝手の良さやスムーズなエンタメ体験はもちろん、今後はより質と数においての進化に注目していきたい。

EMET Creation株式会社

http://emet.jp

ViMET(ビメット)

https://appsto.re/jp/b-dh3.i

音楽コンシェルジュ

happy dragon.LLC 代表 / Yahoo!ニュース、Spotify、fm yokohama、J-WAVE、ビルボードジャパン、ROCKIN’ON JAPANなどで、書いたり喋ったり考えたり。……WEBサービスのスタートアップ、アーティストのプロデュースやプランニングなども。著書『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)布袋寅泰、DREAMS COME TRUE、TM NETWORKのツアーパンフ執筆。SMAP公式タブロイド風新聞、『別冊カドカワ 布袋寅泰』、『小室哲哉ぴあ TM編&TK編、globe編』、『氷室京介ぴあ』、『ケツメイシぴあ』など

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