実は「金がなければ刷ればいい、簡単だろ」の麻生財務相 自民党内でも「緊急事態だから刷ればいい」の声

金がなければ刷ればいい、簡単だろ、と述べてきた麻生財務相(写真:アフロ)

麻生財務相「金がなければ刷ればいい、簡単だろ」

生活困窮者が増えるなか、特別定額給付金の再支給に期待を寄せる声が連日高まりを見せている。

毎日Twitterデモを呼びかける人も現れて、いまだかつて無い盛り上がり、政治的関心の高まりを見せている。

筆者の特別定額給付金に関するYahoo!記事も多くの方に反響をいただいている。

取材や問い合わせも連日、複数件あり、メディアの関心も高い。

麻生財務相「後世の借金増やすのか」と給付金拒否 今を安心して生きられない国民に後世も未来も子孫もない

緊急事態宣言が出されたのだから、生活の補償はされるだろう。

補償されて然るべきだとの意見は多い。

なぜならば、生活困窮者への支援や緊急時、政府に金がない時には、財政出動が可能だ、簡単だ、と述べてきた政治家がいるので期待感が大きいのは当たり前である。

それは現在の財務相である麻生太郎氏だ。

彼の発言を簡単に以下にまとめておいたが、短く面白い動画なので、皆さんも鑑賞いただきたい。

2013年当時の麻生財務相のとても愉快で歯切れが良い講演会での発言だ。

人気が出るわけである。

政府の借金が多いのが問題だという人がいっぱいいるけれど、何が問題なんです?

借金が多ければそんなに大変ですか?

皆さんの家計や事業会計と国家会計は全く違うものです。

何が違うのか。国はいよいよになって金が無くなったらどうすればいいか。簡単です。

刷ればいい。ね?簡単だろ?

皆さんがやったらパクられる(検挙される)。でも国だったら刷ればいい。

さすが首相経験者というだけでなく、今も副総理、財務相と政府要職を歴任してきただけあり、人気がある理由もわかる。

政治家でここまでわかりやすく、緊急時の対応まで的確に示唆して、言い切れる人はなかなかいない。さすが、という一言である。

このような発言で人気や支持を確保してきて、国会での議席を守ってきたのであれば、きちんと有言実行することが求められる時期では無いだろうか。

市民の圧倒的多数が望む特別定額給付金の再支給を拒否し、政府の借金を増やすわけにはいかないと抗弁する姿は言行不一致ではないだろうか。

支持者や有権者を騙してきたのだろうか。そうだとすれば信じられない政治家である。

自民党内でも「早く金を刷って給付拡充しろ」という声

麻生財務相を支持してきた自民党麻生派の国会議員だけでなく、多くの国会議員も「お金を刷ればいい」と給付金再支給に昨年から賛成の意向を示している。

緊急事態なのだから、国債発行、政府の借金増加も問題ではない、という主張を展開してきている。

麻生派の安藤裕衆議院議員は、以前から現代貨幣理論(MMT理論)を用いて、政策提言を続ける政治家でもある。麻生財務相の過去の発言通りに政策提言を続ける。

筆者も今の時期は限定的であれ、国債発行を急増させて良い時期だと理解している。

金よりも命が大事だからだ。金で命が守れるのであれば早急に財政出動すべきだ

つまり、今は財政出動派の彼らの意見に賛成である。これからも党内で強く声を上げてほしい。

西田昌司参議院議員は麻生財務相の「国債は政府の借金で後世にツケを回すのか」という意見にも真っ向から異論を述べている一人である。

孫や子の世代に借金をツケ回すという理解は誤りだったと明言する。

財務省による従来の「国の借金」「財政破綻論」という説明自体を誤りだと否定する。

長島昭久衆議院議員も同意見である。

このような「お金配れおじさん」である自民党の国会議員たちを支える「お金配れおじさん」のリーダー・藤井聡京都大学教授も頑張って主張を展開してきている。

今の時期は最優先にお金を配って命を守れ、と。

これからも特別定額給付金の再支給をめぐる議論は自民党内外で活性化していくことだろう。

今回は麻生財務相の信じがたい変節ぶりを取り上げたが、彼には最低限の政治家の役割として、言行一致させてほしいものだ。

そして、まずは自民党内の声をよく聞いて判断をしてほしいと思っている。

独断は誤りのもとだから。