新型コロナに感染して子育てできない場合はどうしたらいいの? 児童相談所と一時保護所がある

新型コロナ対策でマスクをする子ども(写真:アフロ)

新型コロナウイルス感染で子育てが難しい場合が増えている

新型コロナウイルスに感染する保護者が増えるなか、その子どもたちも危機に瀕している。

入院待機者の悲痛な声「コロナで死ぬか餓死するか」 とテレビ朝日系列のメディアも当事者の声、その悲痛さを報道している。見ている側も苦しくなる映像と状況だ。

医療崩壊はすでに始まっており、医療機関に入院できない患者が大勢いる。

なかには子どもの養育を1人で担っている保護者もいて、濃厚接触は避けられず、子どもにも新型コロナ感染が広がっている。

すでに保健医療福祉、その関係者が限界に達し、患者や当事者に対応しきれなくなっている実態がわかる。

このような事態を生んでいるのは、現場で懸命に対応している保健医療福祉関係者ではない。その整備を一貫して怠ってきた政治の責任である。

政府や自治体は引き続き、懸命に保健医療福祉の現場を最優先で支えるべきだ。

このような事例を増やしてはならないし、保護者を絶対に子どもと共に孤立させてはならない。

児童相談所という行政機関と子どもの一時保護所がある

それから保護者の皆さんには自分が新型コロナに感染し、子どもの養育が困難になった際、あるいはそれが見込まれる場合、早急に児童相談所にも相談してほしい。

厚生労働省は昨年4月「保護者が新型コロナウイルスに感染したことにより入院した場合等の対応等に関するQ&A」として、各児童相談所へ事務連絡を発出している。

つまり、このような事態はすでに想定の範囲内だということだ。

ただ、児童相談所って何?と思うかもしれない。

あるいは児童相談所と聞くと虐待もしていないし、相談するのには抵抗がある、と思われる方もいるかもしれない。

しかし、児童相談所は本来、子どもたちの保護者に何らかの問題が発生し、子どもの養育に支障が起きる前提で準備をしている行政の福祉専門機関である。

子どもの養育に支障が起きる要因は多様であり、今回の新型コロナ感染もまさにその一つである。

ここではわかりやすく児童相談所と一時保護所の説明を簡単にする。

ぜひ覚えておいていただきたいし、周囲の保護者や友人にも教えてあげてほしい。

東京都保健福祉局によれば、「児童相談所は、児童福祉法に基づいて設置される行政機関です。原則18歳未満の子供に関する相談や通告について、子供本人・家族・学校の先生・地域の方々など、どなたからも受け付けています。児童相談所は、すべての子供が心身ともに健やかに育ち、その持てる力を最大限に発揮できるように家族等を援助し、ともに考え、問題を解決していく専門の相談機関です。」と説明している。

児童相談所は決して虐待だけに対応している行政機関でないことがわかるだろう。

そして、児童相談所は以下のような相談を受けている。

保護者の病気、死亡、家出、離婚などの事情で子供が家庭で生活できなくなった。

虐待など子供の人権にかかわる問題がある。

わがまま、落ち着きがない、友達ができない、いじめられる、学校に行きたがらない、チック等の習癖、夜尿などで心配である。

知的発達の遅れ、肢体不自由、ことばの遅れ、虚弱、自閉傾向がある。

家出、盗み、乱暴、性的いたずら、薬物の習慣などがある。

里親として家庭で子供を育てたい。

今回は新型コロナ感染がテーマだが、それ以外の子どもの養育に関する相談や悩みなら何でも対応してくれる。

もちろん、行政の専門機関なので秘密は厳守される。安心して相談いただきたい。

そして、保護者が病気から回復するまで、一時保護所で児童を預かって養育してもらうことも可能だ。

一時保護所は、児童相談所に付属し、保護を必要とするお子さん(おおむね2歳以上18歳未満)を一時的にお預かりするところです。

また、お子さんのこれからの養育にそなえて、生活状況の把握や生活指導なども行います。

東京都保健福祉局のホームページには例として、一時保護所での1日のスケジュールなども掲載されているので不安な方は一度目を通してほしい。

また、これらの情報や詳細を知りたい方はお住まいを管轄する児童相談所に気軽に問い合わせをしてみてほしい。

これからひとり親世帯だけでなく、両親ともに新型コロナ感染に襲われることもあるだろう。誰も他人事ではない。

大事なので繰り返すが、その際は児童相談所にも相談できることを忘れないで覚えておいてほしい。