岡村隆史氏「『困っている女性が風俗に』大変不適切で深く反省」遅すぎる見解表明と問題意識の希薄さ

短期間でお金を稼がないと苦しい女性が風俗に来る、という発言に対して謝罪した岡村氏

岡村隆史氏の「風俗発言」に対する謝罪

私が4月26日に岡村隆史「お金を稼がないと苦しい女性が風俗にくることは楽しみ」異常な発言で撤回すべきではないかという記事を配信し、岡村氏の発言を問題視して撤回を求めてから4日目である。

本件を再度、振り返っておいてほしい。

ただ、この上記の記事の岡村発言では、人によって心身に大きなダメージが及ぶので、閲覧は引き続き注意いただきたい。

一応、形式的であれ、謝罪することは決まったようである。それについては歓迎したい。

以下の産経新聞など各紙が報道でも伝えるとおり、ようやく本人が公式に謝罪の意を示して、真意をラジオ放送で自ら報告するそうだ。

お笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史さん(49)がニッポン放送のラジオ番組で「コロナが明けたら美人さんが風俗嬢やります」などと発言したことについて、29日、「大変不適切な発言だった」として、所属する吉本興業の公式サイトで謝罪した。

岡村さんは24日未明放送の「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」で、新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、「コロナが終息したら絶対面白いことがある」と発言。

続けて「コロナが明けたら、なかなかのかわいい人が、美人さんがお嬢(風俗嬢)やります」「短時間でお金を稼がないと苦しいですから」などと話した。

この発言について吉本興業は公式サイトで、「当社としても、現下の新型コロナ禍で仕事に対する不安を覚えている方々に不快な思いをさせてしまう不適切な発言と考えている」とコメント。

「本人と面談致しましたが、岡村自身発言を深く反省しております」としている。

これに続き、岡村さんは「私の発言により不快な思いをされた方々に深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」などと謝罪のコメントを掲載した。

27日にはニッポン放送が、「不快に感じられた皆さま、関係の皆さまにおわび申し上げます」と謝罪していた。

30日深夜放送の同番組で、岡村さん本人から改めてお詫びするという。岡村さんの29日のコメントの全文は以下の通り。

この度は 4月23日(木)「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」の放送における私の発言により不快な思いをされた方々に深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。

世の中の状況を考えず、また苦しい立場におられる方に対して大変不適切な発言だったと深く反省しております。

2020年4月29日 ナインティナイン 岡村隆史

出典:岡村隆史さん、不適切発言を謝罪 「深くお詫び」4月29日 産経新聞

まずもって対応が遅すぎだろう。

私が問題提起してから4日目、本人の問題発言からは間もなく1週間である。

そもそも本人や周囲、ラジオのリスナーさえ、大きな問題意識、人権侵害の意識を持ち合わせていなかったのだろう。

もはや手遅れ感が否めない。

==謝罪の遅さによる影響と周囲のメチャクチャな論理による擁護の醜悪さ== 

岡村隆史氏は知名度もあり、多くのファンを抱え、財力も発言力もある社会的な権力者である。

その権力者に批判をするということは大変な労力がいることだ。

特に社会的に弱い立場にある女性の場合は、怖くて声を上げたくても上げられないだろう。

そして、謝罪の遅れ、見解発表の遅れは勝手な憶測を呼び、周囲の人々を無意識に「批判者への攻撃」へと導く

すでにそれを証明するように、私たち批判者や多くの勇気を持って批判・発言できる女性のもとには、数々の心ない非難や罵詈雑言が殺到している。

なかには日常的な社会活動、研究活動、言論活動を脅かすようなものまで現れている始末だ。

権力者は何かを自分たちに与えてくれているので、その存在がいなくなることが耐えられない人々にとって、私たち批判者は不愉快極まりない存在だ。

現実的にすでにある成立した権力構造、社会構造に異議申し立てをすることは、だからこそ容易ではない。

そのような権力関係のなか、止むに止まれず批判した重たい意味を岡村氏本人や周囲、ファンなどには理解いただきたい

つまり、どのような擁護論が出てこようとも、看過できるような発言では到底無いということだった。

しかし、権力者は批判されても、残念ながら守ってくれる様々な機構が存在する。

ある意味では何を言っても免罪したり、被害を最小に抑えようと奔走する人々も多くいることだろう。

早速、以下のような軽薄で無責任な擁護論まで現れ、権力者同士での慰め合いも始まっている。

高須院長「悩むな岡村くん。僕も謝ってばかりだ」

こうやって権力者同士で権力構造を強化してきたため、きちんと問題化されず、問題自体が無いものか、あるいは一部の批判者、異常者による屈折した批判だと消化させられてきた。

破綻した擁護論であっても、批判者への暴力や暴言でも何でもよく、メチャクチャな論理で権力者を守ろうとする周囲の人間が大量に生み出される。

批判者に対する不当な攻撃や非難も当然許されるものではないが、このような事態を巻き起こした責任も岡村氏は自覚すべきだろう。

少なくとも、謝罪や見解発表が早ければ、このような被害も抑えられたはずだ。非常に迷惑である。

だからこそ、謝罪ではニッポン放送が数行でコメントしたような形式的なものに終始させてはいけない

あれは謝罪ではなく、謝罪していることを見せかける文章である。

日本では権力者が謝罪をする際には、具体性もなく、内容がない文章の読み上げが謝罪だということになってしまう。

毎回、中身のない使い回しのテンプレート謝罪文は、権力者がこのような警護役たちに保護されてきたことを表すだけだ。

その意味ではニッポン放送、吉本興業とも相変わらず、今回も興味深い行動だ。

迅速にテンプレートを貼り付けてきている。

だからこそ、岡村氏にはきちんと発言に向き合っていただき、本人だけでなく、その周囲の環境や発言を生み出した構造を自認して欲しいと思う。

私も含め、誰だって間違いは犯すし、自戒しながら死ぬまで成長し続ける生き物が人間である。

周囲の人たちも岡村氏とともに、再発防止策、被害を与えた女性たちへの補償のあり方、本人の番組降板も含めた中身のない謝罪ではなく、具体的で明確、そして厳正な処分を課していってほしい。

今後、どのような処分になるのか、私たちはまずラジオ放送での本人の語りに注目し、継続的に岡村氏らの権力を監視していきたい。

(写真はニッポン放送番組ホームページより抜粋し、Yahoo!編集部が作成)