安倍総理大臣「仕事は原則自宅で」と言われても出勤しなければならない人たちの声を聞いてください

「緊急事態宣言」が出された夜も都内で出勤している人たち(写真:ロイター/アフロ)

安倍首相「補償なき緊急事態宣言」

4月7日に安倍首相は「緊急事態宣言」を出した。

新型コロナウイルス感染拡大をこれ以上防ぐために仕方がない決断だったように見える。

しかし、従来より心配していた通り、補償が不十分なままの宣言だった。

生活福祉資金貸付、住居確保給付金、休業補償、国税の猶予制度などを拡充しているが、十分な所得補償はされていない。

総額108兆円に及ぶ緊急経済対策による現金給付は、5月以降の実施であり、現実の生活支援もおこなわれていない。 

「出勤しなければ生活できない」という声の数々

この宣言の前に、現状を危惧し、4月6日に以下の記事を配信した。

安倍総理大臣 みんな「緊急事態宣言」を出されても補償がなければ外出して働くしかないのです

すると、この記事には大きな反響をいただき、SNSへ多くの感想も寄せられている。

その内容のうち、Twitterに寄せられたものを抜粋してみたい。

「緊急事態宣言」は1ヶ月程度続き、外出自粛などが強いられることとなる。

安倍首相や政府、与野党関係者はこれらの声をよく聴き、追加の支援施策を早急に検討してほしい

この人の言ってる事、私の言いたいことだ。働かな来月の生活出来ないのに、外出るなばっかでマジでムカついてるんだよ。そういう人沢山居ると思うよ。@a_sa_yo_

この間多くの国民は、既に仕事も不要不急の外出も自粛し耐えてきましたが限界なんです!「補償するから家にいて!」でなければ、感染も医療崩壊も食い止める事が出来ません!@ai_ota

改めて、6兆円(緊急経済対策による現金給付金額)の少なさに言葉を失う。該当する人、しない人。外出自粛出来る人、出来ない人。国民を大きな分断に巻き込むだけだ。@amesho522

地雷で足を一部失った男に「また地雷原に行きたいか?」と問うと、「行くさ。行って木の実を取らなきゃ生きていけないのさ」と言っていた話が、今、日本で起こっている。@richmikan

ほんとに不安しかない……号泣  働かなきゃ家賃払えない…… @aqaqaqua

調子悪くても隠して働いて更に状況悪化するよ。@sakamotostone

本当にその通りだと思います。感染の恐怖と生活できない恐怖との板挟み。たまらない。@UtanEye

自粛したい。一刻も早く終息させたい。そう思っていても現実はこうだ。緊急事態宣言が発令されても生活に困らないひとにはわからないだろうが…@heart_boku

外出自粛要請に応じられない人たちを責めないでほしい

これらの声はSNSに寄せられた切実な感想の一部である。

もちろん、声をあげられない人々が大多数であり、感染リスクと隣り合わせで不安や心配ななか、今日も明日も出勤され、日常生活を送っていく。

私たちの生活はこのような人たちに支えられている

テレワークができる環境を広げていくことも重要だといえるが、全てがそのような状況にはない。

できないことを強いても無理なものは無理だ。

残念ながら、今後、外出自粛要請があっても、生活のために出勤せざるを得ず、新型コロナウイルス感染症に罹患してしまう市民も出てくるだろう。

その際には「あれほど外出するな、と言っていたはずだ。自己責任だ。」と感染症患者が悪いというように捉えず、感染拡大を止められなかった要因が何なのか、冷静な分析をお願いしたい。

上記の感想の通り、自粛ができるならば、自粛したい人たちばかりだったが、それができないのである。

社会に他者への配慮や思いやりがなければ、新型コロナウイルスとの闘いは長く続いてしまうだろう。

ぜひ同じ地域に住む仲間として、危険を侵しながらも働かなければならない方たちに敬意を払い、せめて激励する姿勢をとりたいものだ。