今はUber Eatsが熱い~Uber Eatsが提供するイノベーション

たまにインタビューなどで「今、注目しているサービスとは?」と聞かれるが、それほどWebサービスに詳しいわけではないので、たまにしか答えられないのだが、今、興味津々なのはUber Eatsである。

Uber Eatsは、飲食店からデリバリ機能を分離提供することで、飲食店に対するイノベーションを提供していると考えている。

これまでの「出前」の問題点として、

出前と食事という商品を作る機能を両立するのは大変だ。

出前機能がコアコンピタンスの店舗は、デリバリ機能のスケーラビリティが高いが、プロが料理を作っているのではなく、アルバイトが作れる商品であったりして、大人にとっては商品性に魅力が乏しく、一方で、街のお蕎麦屋に代表される出前機能がおまけのお店は、商品は魅力的だが、デリバリ機能のスケーラビリティが低い。

また、デリバリ機能のスケーラビリティの低さを補うために、発注単価が一定以上の金額を求められて、一人暮らしの人たちが利用するには高すぎるなどの制約が大きく、最もこのようなサービスを必要とする一人暮らし需要に適応できないという問題があった。

それに対して、Uber Eatsがデリバリ機能を外部化することで、小ロット、低客単価の配達を可能にしたことで新しいメリットが生まれた。

1.Uber Eatsが飲食店に対する位置情報広告サービスとなり、Uber Eats専門の飲食店を起業する若者が増える=雇用の創出、チャレンジの創出

自分がいるエリアでも、料理の腕に自信のある夜営業のスナックが、Uber Eatsを頼りにお昼のお弁当を販売していたり、Uber Eatsを頼りに始めるおしゃれなサラダなどを起業する若者による飲食店が生まれている。

これをUberEatsというデリバリサービスを具備した、位置情報連動の広告サービスとして考えてみた。

ビジネスモデルは成功報酬型の広告モデルという見立てである。

これまで幾度となく位置情報広告を提供するベンチャーはあったが、ことごとく失敗してきたのは、広告主であるクライアント側がその概念に適応できなかったからだとも言える。唯一、場所に依存したホテルが空き部屋情報を提供するhotel tonightのようなビジネスもあると思うが、自分のアンテナの低さもあってか、ものすごく成功したという話は聞かない。

Uber Eatsは、飲食店に対するデリバリを分離し、なおかつ、そのビジネスを成立させたことでイノベーションを生み始めている。

Quoraでも、江島さんがこのようなことを書かれていた。

外食産業で起きている新しいトレンドは何ですか?「ゴースト・レストラン」と呼ばれる、無店舗型のレストランでしょう。

2.配達人に対するイノベーション

東京ではUber Eatsを運んでいる人を見かけるシーンは増えたが、その配達手段にドコモなどが提供しているシェアサイクルを利用しているケースを見かける。

つまり、Uber Eatsのデリバリの仕事をクラウドで調達し、原価となる自転車をシェアサイクルで調達しているという構図である。

もしかしたら埼玉などから東京に働きに来て、自転車を確保して仕事しているのかもしれない。

Uber Eatsで配達する人は、自分の時間の自由を求めているような話を聞いたことがあるが、更にクラウドで調達して、クラウドを利用してフィジカルな仕事をしているというのは、新しい働き方であり、未来の雇用の姿とも言える。

これまでもUber Eatsのような配達ビジネスにチャレンジしてきた会社を知っているが、残念ながらここまでの新しい動きまでに発展するところまではできてなかった。既存の枠組みに載ってるためイノベーションを生み出せてないサービスや、残念ながら資金が尽きてしまったサービスなどがいくつか頭に浮かぶが、Uber Eatsだけは少し特別だなとユーザーとして感じ始めている。

上記に引用していた江島さんの書き込みにおいて、

日本ではまだまだUberEatsのようなデリバリー・サービスは、既存レストランのアドオンとしてしか見られていないと思いますが、実のところ、外食産業の構造を根本から変えてしまいかねない存在なのです。

とあるが、まさにそんなイメージを最近抱いていて書き込みのタイミングを伺っていたが、メインのUberよりも、遥かに興味のあるサービスに見えてきた。

今後が非常に楽しみである。