マイナンバーの管理性に対して不安を持つことは正しい。

爆笑問題が司会をやっていた「日本のダイモンダイ」というテレビ番組を見た。日本の各種問題をネット経由でアンケートを取るという番組が面白かったのだが、長嶋一茂氏だったか、「マイナンバーは不安か否か」というトピックに対して、マイナンバーにメリットが感じられないからよくないんですという話が出てて、おっ?って思った。

そもそもマイナンバーの存在意義は税の徴収を効率的に行うためのもので、別に国民に表面的なメリットがあるようなものじゃないし、細かく言えば利便性はあるだろうけど、そこは本質じゃないだろう。

「メリットがないと国民が受け入れたくない」という言説がまかり通る症候群は、大問題だと思うな。

ビジネスだったらそりゃわかるけど。それに、もしメリットがあれば、マイナンバーに不安があっても受け入れられるのか?となってしまうのでは論理的ではないと思う。

それじゃ、ただのバカだ。

マイナンバーの運用に対する漠然とした不安があるのは正しい。何も根拠なく他人のやってることを信用したらいかん。しかし、名寄せが確実にできるから正しく税や年金を取り扱えるという話が、名寄せが簡単にできるから情報漏洩が怖いという言説にすり替えられたら、メリット・デメリットが全く裏腹に存在していて、後者だけを危険だ危険だと責め立てたって、絶対にこの話は解決できない。

不安があるから、ちゃんと監視していかなきゃいけないんだよね、という民主党の菅さんの発言は正しいと思った。政権与党は安心してくださいと言うしかない立場だけど、現実のところ、ちゃんと管理されていかなければ、原発と同じように事故が必ず起きる。不安があるから最高の管理を目指すというのがIT管理者としては必然のこと。慢心レベルの自信満々な技術者なんて信用できない。他人のサーバで何か問題が起きたら、常に明日は我が身だと思えるからこそ、日々の異常を見逃さないようにする。

あとはその人達を信用するか否か。そこの信頼関係が圧倒的にできてないんですよね。あらゆることにおいて。

案の定、番組では9割が不安との回答。ITリテラシーがあってもなくても不安に思う部分は致し方無い。しかし、この不安を打ち消すのって無理なんだよね。政府がいくら安全安全と言ったって、それを証明することができない以上は不安の方が勝る。結局、何も起きないことでしか安全の証明ができないので、忘れることでしか不安が解消されることはないだろう。

各省庁が分散で管理されてるから情報流出しても大丈夫、なんて非効率な話も、誰も信じてないわけですよ。むしろ情報は一元化していく方が正しいわけですし。いずれP2Pみたいになっていくかもしれないですけどね。

ただ思うのは、ITシステムである以上は、不安に思うことはすごく大切。不安に思うからこそ良いシステムなくてはいけないとなる。いずれにせよ絶対な安全は存在しない。慢心は悪。ただ不安になりすぎて全てを否定するのは損。このシステムを安全に管理するのが日本政府の重要な責務。

絶対的な安全を求めるのはただの建前論。それを言わないと進まない世の中だから、原発の安全神話みたいに騙し合いをするしかなくなる。この国に必要なITリテラシーは、「国や他人に丸投げをしない。みんなで守る。不安はみんなで共有し解決する」という協力姿勢だと思う。つまりリスクがあることを共有し、過剰に不安がらずに問題に真摯に対応可能な体制を作るということだと思う。そうじゃなくて、「今更こんなこと言えない」なんて状況を作ったら、原発事故と同じことは必ず起きる。

最後に、SHIELDSの筑波の院の子は頭はいいけど変な奴だった。この番組、出演者みんな頭良くて、いい番組だったと思う。

あと、さっしーが可愛くなってた。