望まない方向にパーソナライズされるFacebook広告

とある早稲田文系卒の方の人生を描いた某書籍のWebページについて、Facebookでシェアされてきた画像なんですが、何故か「芝浦卒」って書いてあるんですよ。

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しかも、どこか馬鹿にされているようなメッセージ。私、芝浦出身ですから。

そりゃ入学した子の偏差値が違うのはわかりますが、それにしても文系と理系とを比較されても困るし、学歴というのは、その人の良さを補完する品質保証バッチみたいなものですから、本人がダメな人間なら高学歴でもどうにもならないことは自明なわけで、比較されていることが、馬鹿にされている感しかなくて不快だったのですが、それにしても何故こうなるのかな?と考えてみたら、これ、個人のプロフィール情報を使った広告なんですね。たぶん。

試しに、この広告のリンク先のページをFacebookのdeveloperツールで調べて、本来こうなるという画像が以下の通りです。

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つまり、特定の学歴属性にひっかかる人には、学歴コンプレックスを刺激して、本のサイトへの誘導をしているコンプレックス広告なのだと思われます。

この本の中身は知りませんが、この広告にひっかかってリンクをクリックし、更に本を買う奴は、学歴にコンプレックスを抱いていて、早稲田を出てる人の不幸話を見てみたいに違いないってことから、こういうマーケティングをしてるんでしょうが、パーソナライズ広告は、コンバージョンする人以外の人たちにも強い悪影響を持たせる広告商材であることは是非、意識して企画して欲しいです。

まぁそれでも、こうやってネガティブに情報がシェアされることで、商品の情報が伝播することを「炎上マーケティング」と言われています。ほら、上の画像を見た人は商品名が目に入ったでしょ?これが広告です。そして、そのシェアを受けた次なる人は、その人の出身大学名で同じような感情を喚起されて、そのうちの一部がクリックし、さらにそのうちの一部が商品を購入します。基本的にはスパムメールと同じロジックです。それ故に、どんなに悪印象でもコンプレックスを抱いている人に向けて、情報は広くシェアされたもの勝ちです。例え多くの人には悪印象であっても、一部の人が購入してくれるのがコンプレックス商材が持つ強みで、昔からネット広告を支えている勝ち組の商材種別です。この広告は全てを狙ってやっているのかもしれないですね。人のネガティブな関心を踏み台にして、情報伝播させて売ろうとする商品は失敗していただきたいです。

そもそもシェアした人と、シェアされた人で見ているものが違うってのは相当ヒドイと思います。

それはさておき、Facebookの設定でプロフィール設定を広告に使われる設定というのをオフにしていた記憶があるので、何故、また、こんな広告が出てくるんだろうと思って、この情報の出どころを調べてみたらこれでした。

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あちゃ>< 過去に芝浦工大のFacebookページにいいねしたら、その人の興味に属性が追加されてしまって、こうなるらしいです。いいねをしてるから消せないらしい。つまり、いいねを外せってことなんですかね。

これ最悪ですね。芝浦工大のページをいいねしたら、それについてのコンプレックス比較広告が流れてくるようになった。この流れは、全くもってアンハッピーな結果になっています。ユーザフレンドリーのように見せかけて、手を変え品を変え、ホント、グロースハックが優秀だと思う。Twitterも、favボタンがいいねに変わるそうですが、同じようになっていくんでしょうね。

最近、インスタグラムに、しょうもない広告が表示され始めて、素敵な写真を見に来てるアプリなのに、ユーザーがアンハッピーだよねと言う話をタイムラインでちょいちょい見かけていましたが、こういう状況が寡占化されたネットの行く先なのかと思うと悲観的な気持ちにしかならないです。もうネットビジネスの方向性は、今更Facebookを倒しに行くということはせずに、如何に成功したプラットフォームを活用するかという方向に舵を切っていますから、この状況は今後、ひどくなっていくでしょうね。