Windows XPを今後どうやって捨てていくか

困った事態になってしまいましたね。

大阪の企業の46%は「いまだにXPを使っている」──大阪信金調査

XPは完成された素晴らしいOSでした。最初は、いろんな不具合もありました。古いバージョンのXPは、セキュリティ対策なしで直接ネットにつなぐと、15分以内にコンピュータウイルスに感染したりしてました。

昔、普段はファイアウォールの内側でぬくぬくと過ごしていたノートPCを旅行に持って行って、携帯電話経由で直接インターネットに接続したら、あっという間にウイルスに感染し、海が見えるホテルでウイルス除去に追われたことがあります。ただ、それもサービスパックが出てくるにつれXPは安定し、ある時期からは極めて大きな問題は起きなくなり安定しました。それが今の状態と言えるでしょう。それでもたまに大きな問題が出てきて、対処法は「ブラウザを使わないこと」などと言うどうしようもない話が出てくるのもXPの特徴です。

故に、僕も特定用途では、実はまだXPを使っています。ヤバイことはわかってるし、用途的にもミスしない自信があるので、まだしばらく使うつもりです。ただそれを他の人が真似していいかというとそうでもないんですよね。

一番の問題は今まで問題がなくても、今後問題が出るかもしれないというのが大問題です。

おそらく今後出てくる問題を防ぐには、「理想的なネットワーク」で「適切に遮断」され、かつ、利用者が「ミスをしないこと」という条件になっていきます。

そうは言っても、もし日常的に事務用途なでも生産用途でも、LANに繋がっているのであれば、メールやWebを介して怪しいURLは入ってくる可能性はあると思います。そこで関係者が古いXPを使ってる人がミスをしない絶対的な信用と、責任を負う覚悟はありますか!?

この理想論は、よくある人災事故と同じ理由で壊れます。

・特定のタイミングで理想的なネットワークではなくなった。

・外部のアクセスをうっかり遮断し忘れた。

・利用者がミスをしてしまった。想定外の使い方をされた。

このような事態を介して問題は広がります。それは過去に起きた東海村の臨界事故や、さまざまな工場での事故などでも同じことが理由になっています。結局は全ての問題は、人間のミスが原因となって引き起こされるのです。

XPを使い続ける理由のトップは「XPで不自由しない」(64.4%)で、以下「XP対応ソフトを使っている」(19.3%)、「買い替える資金がない」(13.3%)と続いた。

買い換える資金がないというのは、結局、予算を回す決断ができないということでしょう。多くの会社にとっては、実際は、お金がないのではなく、そのお金を使うのが無駄だと思っているケースの方が多いと思っています。つまり「予算がない」は嘘の方が可能性が高いです。

IT担当者が経営者に説明できてないというケースも少なからずありそうです。ただ、たかだかOSのサポートが終わるぐらいで、なんで目の前で普通に動いているパソコンを買い替えなくてはいけないのか!?という気持ちはよくわかります。

WindowsXPは素晴らしいOSですが、今となっては老朽化しています。ソフトウエアは古くなっても、サビが出ることもなければ、ひび割れすることもないので、老朽化度合いがわからないのです。

でも、プロはヤバイと思っています。

セキュリティソフトでは守れない!? Windows XPサポート終了を控えてMicrosoftとセキュリティソフトベンダーが警告 - 4Gamer.net

普通の感覚であれば、そんな不良品を提供するのはおかしい!と思うかもしれませんが、ネットに繋がっているソフトウエアは、乗っ取りたい人たちの手口の前には、もはや生物(ナマモノ)と考えた方がよく、昨日まで問題がなくても、明日には傷んでしまい問題が起きることはあるのです。ナマモノとして理解できれば、卵や魚が腐ってしまうことに文句を言う人はいないでしょう。もし明日起きた問題は、もうマイクロソフトには直してもらえません。それがサポート終了の意味です。

なお、ここでお金をケチった結果ですが、WindowsがダメだからとLinuxに乗り換えてひどい目にあってる人もいるようです。Linuxは、もっとコンピュータを使える人じゃないと、うまく維持できないので、画面が似てるからと安易に乗り換えてはいけません。Linuxの人たちの常識とWindowsの常識は違うからです。

【実話】XP から Linuxに移行したら先にサポートが切れたでござる

LinuxとXPで検索すると、業者や、妙な方向でITに詳しげな人がLinuxへの乗り換えを薦めているケースを見かけるのですが、無責任すぎるのでご注意を。確かにLinuxデスクトップは昔よりはよくできていますが、そもそもの根本的なホスピタリティは自己責任の度合いが強く、素人には全くもってオススメはしません。AndroidのようにOSをまるごと入れ替えられるわけでもないのです。

もしLinuxで問題を起こした場合に、責任の所在は全部、自分たちにやってきます。IT責任者が何かやらかしてしまっても、もう「MSが悪い」という安易な言い訳は通じないのです。