
榎木英介
病理専門医かつ科学・技術政策ウォッチャー
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1971年横浜生まれ。元理科少年。神奈川県立柏陽高校出身。東京大学理学部生物学科動物学専攻卒業後、大学院博士課程まで進学したが、研究者としての将来に不安を感じ、一念発起し神戸大学医学部に学士編入学。卒業後病理医になる。一般社団法人科学・政策と社会研究室(カセイケン)代表理事。フリーランスの病理医として働くと同時に、若手研究者のキャリア問題や、医療のあり方を考える活動を行っている。「博士漂流時代」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)にて科学ジャーナリスト賞2011受賞。近著は「医者ムラの真実」(ディスカヴァー)、「嘘と絶望の生命科学」(文春新書)ほか。
記事一覧
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- 正しく恐れよ「千人計画」
- 中国の高度人材獲得計画「千人計画」に警戒感が高まっている。その理由は日本人研究者が中国の軍事技術向上に関与するのではないかという懸念だが、真に憂慮すべきは日本が高度人材を活用できない現状にこそある。
- 2020/10/19(月) 6:30
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- 誤解だらけの日本学術会議
- 菅首相が日本学術会議から推薦された研究者6名を推薦しなかったことが、様々な議論を呼び起こしている。しかし誤った知識で語る人が多い。本稿では日本学術会議とはそもそもどんな組織か、考えてみたい。
- 2020/10/10(土) 10:35
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- 一流医学誌で論文撤回~新型コロナウイルスの研究に何が起こっているのか
- 新型コロナウイルスに関する研究が世界各地で行われており、日々大量の論文が公開されている。こんななか、医学関係者誰もが参照する一流医学誌に掲載された複数の論文が相次いで撤回された。何が起きているのか。
- 2020/6/6(土) 9:48
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- 「臨床検査技師」と正しく言おう〜新型コロナと向き合う重要な人たちに心からの支援を
- 新型コロナウイルスの感染拡大で、検査や検体の採取に活躍しているのが臨床検査技師だ。しかしその認知度は低い。現場で頑張る臨床検査技師のことを知って欲しい。
- 2020/5/3(日) 7:01
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- 「前線」でも「後方」でも〜新型コロナが引き起こす経営破綻という名の医療崩壊
- 新型コロナウイルス感染症の広がりが、治療にあたる病院に大きな負担を強いており、「医療崩壊」が叫ばれている。しかし、直接感染患者を治療しない病院も、患者大幅減という厳しい現実に直面している。
- 2020/4/26(日) 10:01
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- 新型コロナウイルス蔓延が引き起こす「死因不明危機」(4月29日追記あり)
- 新型コロナウイルス感染症の蔓延拡大はとどまるところを知らない。日本国内でも、誰が感染者か分からない段階になってきた。こうした中、解剖によって医療者が感染する可能性が指摘されている。
- 2020/4/19(日) 7:00
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- 新型コロナ感染「3つの密」をブチ破る窓開け(#Madoake)実践法
- 新型コロナウイルス感染を防ぐために密集、密接、密閉の「3つの密」を防ぐ必要があるが、窓を開け密閉を開放する運動がじわじわ広がっている。本記事では、窓を開ける方法など疑問について答えてみたい。
- 2020/3/30(月) 6:30
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- 窓を開けて世界を救おう!新型コロナウイルス集団感染を防ぐシンプルな方法
- 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。日本でも感染者が増加しているが、感染拡大を防ぐ手段もみえてきた。その一つが「窓を開ける」ことだ。
- 2020/3/24(火) 12:32
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- 検査は賢く利用してこそ〜検査室の片隅から
- 新型コロナウイルス(SARS-CoV2)の感染が広がっている。何故もっと検査をしないのだという人々の苛立ちはもっともだ。ただ、「検査室」にいる人間として一言言いたいことがある。
- 2020/3/21(土) 10:25
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- どんどん休めと言われても〜休めないニッポンにつけ込むCOVID-19(新型コロナ)
- 新型コロナウイルス感染症COVID-19は日本国内に広がりつつあり、もはや誰もがかかりうる感染症になった。対策は体調が悪ければ休むなど、当たり前のことしかないが、簡単に休めない人はどうすれば良いのか。
- 2020/2/20(木) 7:31
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- 新型コロナウイルスと季節性インフルエンザ〜比べて良いのか
- 新型コロナウイルスの感染が拡大し、WHOはついに緊急事態を宣言した。死者も増える一方だが、季節性インフルエンザのほうが多数の死者を出しているとの声も聞かれる。どう評価すればいいのだろうか。
- 2020/1/31(金) 17:30
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- 「フリー研究者」の時代がやってきた?!その可能性と課題
- 予算の削減や少子化の影響などで揺れる大学。最近そんな大学や研究機関に所属せず、在野で研究する人が増えてきた。在野研究者、フリーランス研究者がトレンドになるのか。現状と課題を展望する。
- 2019/11/15(金) 17:30
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- ノーベル化学賞吉野彰さんのキャリアにみる論文博士の価値
- 2019年のノーベル化学賞を旭化成名誉フェローの吉野彰さんが受賞することが決まった。吉野さんは論文博士を取得されるという企業研究者として典型的なキャリアパスを歩んだ。論文博士とは何かを探る。
- 2019/10/10(木) 7:08
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- 「研究不正の研究」で研究不正の衝撃
- 研究不正の発生を防ぎ、健全な研究を発展させることは急務の課題だ。しかし、「研究不正の原因を研究する」という研究分野で研究不正(盗用)が明らかになった。この事態にどう向き合うべきか考察する。
- 2019/10/4(金) 17:30
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- 参院選科学技術政策アンケート結果発表~9つの質問で見えてきた争点
- 第25回参議院議員選挙、投票日が迫ってきている。今回の選挙でも、科学技術政策に関するアンケートを各党に送付し、9党からお返事をいただいた。
- 2019/7/18(木) 12:11
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- ネイチャー誌が糾弾~日本発最悪の研究不正が暴く日本の大学の「不備」
- 米サイエンス誌に続いて英ネイチャー誌が、日本人が起こした研究不正を記事にした。史上最悪とも称されるある研究不正から見えてくるのは、日本の大学の体制の不備だ。
- 2019/6/26(水) 7:02
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- 意外に難しい死因「老衰」
- 先ごろ発表された厚生労働省の人口動態統計によれば、老衰が死因の第3位になったことが明らかになった。大往生のイメージがある、「自然死」とされる老衰だが、定義はあいまいで、意外に難しい死に方なのだ。
- 2019/6/15(土) 6:15
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- 人工乳房で血液がん発症の衝撃
- 豊胸術や乳がんの手術後などに使われる人工乳房(インプラント)の一部が、血液のがんである悪性リンパ腫を引き起こすことが明らかになった。今後訴訟などが多発し、社会問題に発展する可能性がある。
- 2019/6/10(月) 17:51
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- 懲りない奴ら~ディオバン事件後も医師とカネの関係変わらず
- 製薬会社が医師たちに資金を提供し、薬の効果を盛っていた「ディオバン事件」は世間に衝撃を与え、法律改正にまでいたった。しかしこれだけの事件後も、関係者の一部は製薬企業から多額の資金を受け取っていた。
- 2019/5/20(月) 6:30
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- 研究せずにはいられない~「貧困ポスドク」を救う「在野」研究という道
- 大学院を出ても研究職が得られない「貧困ポスドク」が話題だ。死を選んだケースも相次いで報道された。しかし、研究職が得られなないイコール人生終了ではない。兼業で、在野で研究する道がある。
- 2019/5/16(木) 6:30
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- 基礎からよくわかる「病理医」になるには~令和元年版
- 近年マンガやドラマ、SNSや市民向けイベントなどの効果で「病理医」になりたい子どもたちや、子どもを「病理医」にしたい人が増えている。そこで、どうやったら「病理医」になれるかを基礎から解説する。
- 2019/5/13(月) 7:00
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- 製薬マネー、癌ガイドライン委員に流れる~「平成」が遺した大きな宿題
- 癌の治療には抗がん剤などの薬が不可欠であり、薬の使い方が書かれている診療ガイドラインは極めて重要だ。ところが、ガイドラインを作る委員が製薬企業から多額の資金の提供を受けていたことが明らかになった。
- 2019/5/10(金) 17:30
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- 経団連と大学の「通年採用」提言~漂流博士は救われるか
- 2019年4月22日、経団連の採用と大学教育の未来に関する産学協議会は中間とりまとめと共同提言を発表した。新卒一括採用から通年採用へと雇用の在り方を大きく変える提言は、博士の就職難を解決するだろうか。
- 2019/4/26(金) 17:30
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- 40代研究者の死に涙した心優しい人たちへ
- 43歳の研究者の死を伝えた朝日新聞のニュースは、ウェブで記事が公開されたのち多くの人に衝撃を与え、新聞紙面にも公開された。記事にショックを受けた人たちといっしょに考えたい。何をすべきか。
- 2019/4/18(木) 17:11
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- 病理医からみた舌・口腔がん〜前がん病変でキャッチせよ
- タレントの堀ちえみさんが舌がんであることを公表した。私たち病理医は近年舌がん、口腔がんの病理組織標本を見ることが多い。病理医の観点から舌がん、口腔がんとは何かを考える。
- 2019/2/19(火) 21:19