60年間分の気候シミュレーションが告げる警告:「地球温暖化によって、台風の強風域は拡大する」

ハリケーン「マリア」 ハリケーン「ホセ」 (提供写真)(提供:NOAA GOES Project/NASA/ロイター/アフロ)

最近、毎週のように、米国やカリブ諸国に「未曾有の」と形容される大型ハリケーンが襲来して、大きな被害をもたらしています。日本にやってくる台風も強大化しているような気がしませんか? 

「地球温暖化によって、台風の強風域が拡大する」ことを示すシミュレーション結果が発表されました。私たちがうすうす感じていることが、スーパーコンピュータ「京」を用いたのべ60年間分に及ぶ気候シミュレーションからも示されたのです。

この研究結果は、国立研究開発法人海洋研究開発機構と国立大学法人東京大学大気海洋研究所より 9月 14日に発表されました。さらに、「地球全体において、一年あたりの地球全体の台風の発生数は減少するが、その中で強い台風の発生割合は増加し、台風に伴う降水は増加する」ことも示されました。

 

地球温暖化が台風の活動と構造に及ぼす影響―強風域拡大の可能性を示唆―

http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20170914/

 

「この台風は温暖化のせいで勢力が強くなったのだ」と科学的に断言することはできなくても、「温暖化が進行すれば、強い台風が増加する」ことが科学的にわかっており、まさにそのとおりの状況になりつつあるのだと思います。

台風やハリケーンのニュースを見聞きするたびに、「温暖化が進行すれば、強大な台風やハリケーンが増えると予測されている」ことを思い出してください。