中国の新型肺炎、統計激増でも減少傾向は不変

 新型コロナウイルス肺炎で中国湖北省が13日に臨床的に診断された症例を新たに患者数に加え、従来の検査キットによる確認例に加算したため激増しました。しかし、臨床診断例を分けて分析すれば減少傾向は不変です。12日にリリースした第629回「新型肺炎の中国発生が1週間で半減、頂点が近い」で掲載のグラフを14日までのデータで以下に作り直しました。

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 新たな臨床診断例が12日には湖北省で一挙に13332例にも上り、患者数が中国全土で15152例増、合計52526例にもなってしまいました。統計データの断絶であり、困った状態ながら検査キットによる確認例だけを計算すればグラフのように順調に減少しています。新規の臨床診断例は初日には過去に診断した症例を含めて表に出したために大きな数字になりましたが、13日には3095例、14日には1138例と大幅に下がっています。ただ、今後の動き方がどうなるかはまだ見えません。

 全体として第629回「新型肺炎の中国発生が1週間で半減、頂点が近い」で述べた「中国本土での新規患者発生が1週間で半減しました。増える勢いにブレーキが掛かっており3月前半にも新規発生が止む可能性あり」は多少の延長があっても維持されそうな感じです。また、湖北省での重症例が8276例にもなり、増加ペースが急ピッチなのは死亡者増加に結び付くだけにやはり気になります。

 臨床診断例を追加した理由について湖北省当局が《湖北省の患者数「爆増」の理由は何ですか》(中国語)で説明しています。《湖北省と湖北省以外の省市との間には違いがあります。湖北省以外は、依然として「疑わしい症例」と「確認された症例」に分けており、湖北省はそこに「臨床診断」分類を追加しました》《疑われる症例がCT画像を分析して肺炎画像の特徴を持っていれば、臨床的に診断された確認症例になります》

 検査キットがまだ圧倒的に不足している状況で、積み重ねた経験から新型肺炎と診断してよい基準を作り出しています。湖北省以外の省市と患者数が整合するようにしたと説明されているものの、湖北省では病床不足で診断してもらえない例も多いと伝えられています。