ドローンが救助や災害の現場で実際に役立った

ドローンの一例(写真:アフロ)

 年明けにドローンの有用性を伝えるニュースを立て続けに見ました。空撮でのお役立ちは周知の事実ながら、オーストラリアの沖合では2人に救命器具を投下し、米国の山火事では延焼ルート把握に力を発揮したそうです。昨年夏には山岳での遭難者発見で人間の捜索隊なら起伏の連続を越えるのに苦労するところを、ドローンが上空から見つけてくれるとの報道もありました。荷物の宅配に使うとかの夢に先立って現実に役立つ時代到来です。

 techcrunchの《オーストラリアの海岸沖でドローンが人命救助》はオーストラリアの沖合800メートルで流されていたティーンエージャー2人の間に救命具を投下し、膨らんだ浮きに2人がつかまるところまで上空からの動画で捉えています。オーストラリアでサメによる襲撃が最近相次ぎ、早期救助でサメに襲われる危険を減らすためのプロジェクトで試験中だったそうです。

 《実はこのドローンはまだ誰かを助けるはずではなかった――その有用性を検証するためのパイロットテスト中だった。しかしSydney Morning Herald紙によると、救助要請があったときたまたま近くにドローンがあったためすぐに対応することができた。ドローンのパイロットは、ニューサウスウェールズのベテランのライフガードで、現地を特定し、1~2分のうちにドローンで救命器具を届けた。生身のライフガードが急行するより少なくとも数分早かった》

 一方、WIREDの《米国の大規模な山火事で、ドローンが初めて大活躍──進化する「空中消火」が災害対策を変える》は「空飛ぶ消防車」といった未来にも触れていますが、今回は実践的な貢献です。

 《「史上初めてドローンを使用します」。ロサンゼルス市消防局のラルフ・テラザス局長は、12月7日の記者会見でこう述べた。そのあとすぐ、ワイシャツ姿の消防士が、2機のクアッドコプターのうちの1機を飛び立たせ、高級住宅地ベルエア地区の豪邸6棟以上に壊滅的被害を与えていた山火事「スカーボール(Skirball)」の上空に向かわせた。消防士たちはドローンのカメラを使って被災した建物を調査し、延焼ルートを正確に把握した。2機目のドローンは、まだ延焼の危険が残る場所を特定する赤外線カメラを搭載していたので、消防士はそうした場所を見つけ出し消火することができた》

 火災現場でなくても放射能とかあって人間が近寄れない場所の偵察に有用など、無人の小型機ドローンがどう役立つかは数年来、議論されています。こうして実際の現場報告が見られるようになったのは嬉しいですね。昨年はNHK《山岳捜索 ドローンが役立つ理由》が捜索現場の実情を伝えました。