「産まない方が問題だ」麻生発言を否定するグラフ

麻生財務相の社会保障費膨張で「高齢者が悪いようなイメージをつくっている人がいっぱいいるが、子どもを産まない方が問題だ」発言を見て、前から気になった育児をしている女性の有業率統計のグラフを作りました。麻生さんは結局、言葉足らずと釈明しましたが、都道府県別の育児女性有業率を並べれば大家族的なサポート無しに、職を持ちながら育児は出来ない厳しい現実が容易に見えます。首都圏と関西圏のベッドタウンである神奈川と兵庫の両県で有業率が極端に低いのです。保育所の待機児童ゼロ達成ニュースが流れる大都市圏ほど現実を反映していないと見て取れます。

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総務省の《女性・高齢者の就業状況 -「勤労感謝の日」にちなんで-》にある「都道府県別育児をしている女性(25~44歳)の有業率」をグラフにしました。全国平均が52.4%あるのに、神奈川の41.1%と兵庫の43.2%は断然低く、さらに人口が大きい首都圏と関西圏が底辺を形成しています。

一方、有業率最高が島根の74.8%、山陰、北陸、東北の各県が高い峰をなします。暮らしやすさが言われる北陸は三世代同居などで家族のサポートが厚い土地柄として知られます。こうでないと現代の社会で子育ては難しいのです。麻生財務相は予算編成が子育て事情に配慮していると釈明しましたが、とんでもないと思います。

アジアの社会は家族による育児サポートが当たり前とされてきましたが、女性の高学歴化で日本以上の非婚化がアジア工業国で起きています。2011年の第276回「アジア工業国の非婚化は日本以上に進んでいる」で論じました。この現実を見れば、女性が結婚して子どもを産んでくれるのはとても有り難いことだと、政治家は発想を大転換すべきです。